- この物語はとある版権物の影響で制作されている
- 時系列はバラバラになる予定
- 純粋な漫画でも小説でもない
- 矛盾が生まれる可能性アリ
- 私は小説や漫画を描くのが得意ではない
【陰(いん)】
黒狐系妖魔の女の子。17歳。
父と母の手伝いをしながら田舎町で静かに暮らしていた。
【瑠璃(るり)】
陽と陰の父。魔人と呼ばれる人種。
力が強いので、百姓をしながら某アトリエシリーズの錬金術の様な術で、物を直したり作ったりして過ごしている。
【真白(ましろ)】
陽と陰の母。半鬼とか妖怪とか呼ばれる類の生物。
角はしまう事もできる。
1年が終わって夏至が来てから、1カ月ほどたった後のある夏の出来事……。
前回の投稿
夏。
お昼ご飯の後にスイカを食べた後、陰はウトウトしていた。
追い出されました。
陰は、目の前に広がる車やトラックの行き交う人通りの多い街並みを見ながら、独り途方に暮れていた。
数十分前
こうして、父の転送の術で荷物を持たされ電車の中に飛ばされた陰の脳内に、父の念話の術の声が響く。
『切符は鞄のお財布の中だよ。降りる駅は終点。駅員さんに話を付けておいたから、切符が切られてないけど安心してね。
それと鞄の中に陰が住む町の地図と、手紙を二通入れておいたよ。
地図には終点の駅とハローワークの部分に印を付けておいたから、町に付いたらそれを頼りにハローワークに向かって仕事を探すんだ。
自分の将来の事を考えてね……。
あと手紙は、ハローワークの職員と雇用主に渡す物だから、それぞれちゃんと忘れずに渡して見せるんだよ。いいね?
それじゃぁ、他所に行っても達者でね。幸せになりなさい、陰……』
という訳で、陰は駅に着いた後、一人トボトボと地図を見ながらハロワに向かうのだった……。
なんか漫画の『大江戸妖怪かわら版』みたいな感じになった様な気がする。
真白さんは最初人耳で角が生えてる設定だったが、何やかんやと設定やらキャラデザを弄繰り回している内にこうなっていた。
ちなみに真白の耳はケモ耳、瑠璃の耳はエルフ耳。
1枚目の絵の後の「追い出されました」の部分は、街並みに佇む陰の絵を入れようと下書きを描いたんだけど、突如他の絵でもそうなのに「遠近法がおかしい」となり出して、描くのもめんどいし、もう文字で表現すればいいか!
と、こうなった。
ちなみに町並みは明治とか大正時代っぽいイメージで、5階くらいの木造建築もあるとか、そういう設定は作ってある。
陰の横にいる豚は『蚊取りブタ』という名の『憑き物』という、物に何かが宿って半分生き物みたいになった、付喪神みたいなやつ。
蚊をスナイプショットするのが得意で、主に蚊取り線香やその原料となる植物を食べる。
色や柄が違う蚊取りブタもいる。
でも憑き物には知能や感情は人間ほどないから、陰の家にいた蚊取りブタも陰が居なくなった後『あの黒い子最近見ないな?』と思う程度で、特に気に留めていない。
陰という名前は、とあるクトゥルフ神話TRPGセッションでプレイヤーさんが使ってた、レインちゃんというキャラに名前を寄せたくて付けた。
ちなみにレインちゃんは本当は漢字の名前だし苗字もあるんだけど、それを表記すると伏字が必要になってくる気がしなくもないので、苗字なしのカタカナで書いている。
あと、男性プレイヤーが演じる女の子キャラって、可愛さ半端ないと思う。
次回