- この物語はとある版権物の影響で制作されている
- 時系列はバラバラになる予定
- 純粋な漫画でも小説でもない
- 矛盾が生まれる可能性アリ
- 私は小説や漫画を描くのが得意ではない
【卯月 陰(うずき いん)】
黒狐系妖魔の女の子。17歳。
父と母の手伝いをしながら田舎町で静かに暮らしていた。
のだが、家を追い出されてしまった。
家から追い出された陰は、トボトボハローワークに向かっていた。
前回の投稿
ついさっきまで住んでいたのは小さな村で、人も建物も少ない畑と山と森ばかりの場所だったので陰は心細くなりながらも、ハローワークまでたどり着いた。
中に入り手続きを済ませて自分の番が回ってくると、陰は父から託された手紙を差し出す。
その手紙を受け取り読んだ職員は、「なるほど」と求人情報を探しに席を外した。
しばらくして戻ってきた職員は手に何枚もの用紙を持っており、それを机の上に並べる。
その用紙はすべて四つ折りにされ、内容が分からないようになっていた。
「これは卯月さんの条件に合う求人情報です。
それで、お父様からの手紙の中に「内容を見せないで選ばせる事」とあったので、この状態で選んでください。
それから、選ぶときに「自身の将来の事や幸せを願う事」も必須だそうです」
一見すると奇妙な指示に感じるが、陰は相変わらず落ち込んでいるものの特になんとも思わず、「分かりました……」と言われたとおりに選んで、1枚の用紙を手にする。
その内容はこういう物だった。
主人のお世話と主人の住む館の管理をする仕事です。住み込み可。
【応募資格】
女性である事。
種族は妖魔が好ましいですが、獣人でも構いません。
【仕事内容】
主人の食事のお世話や体調管理、館の掃除や整理など。
農作業も予定しています。
【注意事項】
雇用した後、数か月間は男のふりをしてもらいます。
職場は男性のみです。
職員はパソコンを操作して非公開の情報も確認してみるが、特にこれと言って情報はない。
そこで電話で確認をする事にしたのだが……。
こうして、職員に雇用主との面接の話を進めてもらうと今から面接ができるという事で、陰は面接場所でもある職場の位置を地図に付けたしハローワークを後にした。
そして。
陰は『旧図書館』と呼ばれる屋敷にたどり着いたのだった。
次回