Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

【物語】獣神恋々奇譚*7ページ目『暝玉の女性に対する苦手意識を克服させる作戦』

※注意※
  1. この物語はとある版権物の影響で制作されている
  2. 純粋な漫画でも小説でもない
  3. 矛盾が生まれる可能性アリ
  4. 私は小説や漫画等を描くのが得意ではない
登場人物

f:id:ayano-magic:20201230162338p:plain【卯月 陰(うずき いん)】
黒狐系妖魔の女の子。17歳。
父と母に家を追い出され
いまは男の娘として暝玉に仕えている。

 

f:id:ayano-magic:20210331173147p:plain【暝玉(めいぎょく)】
訳あって実家から離れて旧図書館に暮らす男。
いつも本を読んでいる。
陰より少し年上。

 

f:id:ayano-magic:20210331173159p:plain【フレイ・アイシル
暝玉の親友。人間。
仏頂面だが……?
暝玉より若干年上。

 


前回

ayano-magic.hatenablog.jp

まとめ

ayano-magic.hatenablog.jp


 

 陰がここに来て数日後。

 

「さて陰、男装使用人の仕事はどうだ?」

「思ってたより大変じゃないです。暝玉様とはあまり会わないから気を張る事も少ないですし、使用人の仕事も苦じゃないので」

 

 暝玉との接触は食事を持って行く事と食器を片付ける事、そして掃除くらいしかまだしていない。

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 使用人としての仕事もフレイが教えてくれるし、家事全般なので特に困る事もない。

 そして理由が謎の庭に畑を作る作業もしているのだが、それも実家にいた頃に農作業をしていたのもあり楽しかった。

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「そうか、しかしそれでは困る」

「えぇ?!」

「陰、お前には暝玉の脱童貞の為に男装してもらう事は告げていたが」

(え、脱童貞の為なの?)

「まだ詳しい事を話していなかったな」

「そういえばそうですね」

 なんとなく

(女性を見ると緊張するとか事情があるんだろう)

 などと考えてはいたが、まだ詳しく話を聞いていなかった事に陰は改めて思い至る。

「では、今からその説明をする」

 


 

「暝玉は女に苦手意識がある。だからいきなり女性従業員を雇っても暝玉は壁を作ってしまい、仲良くなる所か苦手意識の克服すら無理だろう。

 それにただでさえあいつはコミュ障だからな。

 そこでまず男装してもらい、男として接して仲良くなってもらう。

 できれば友達になってやってほしい」

「友達ですか」

(できるかなぁ……?)

 と、今までの暝玉の反応を思い出し不安になる陰だが、そんな彼女の様子を見てフレイは察し

「まぁ、友達になるのは無理強いしないが」

 と告げて話を続けた。

 

「でだ、暝玉とある程度仲良くなったら女だとばらす。

 そうすれば女だとバレた後もある程度仲が良い状態が継続され、更に女に対する苦手意識も多少緩和される。

 ……といいな、と考えている」

「えー……。

 それ、上手くいきますか?」

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「うむ。

 さすがにそれだけでは俺も不安でな、もう一つ保険として用意した物がある」

「あ、そうなんですね」

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 フレイは見ていた物から視線をあげた。

「それで、お前はこの仕事を続ける気はまだあるか?」

「……。やっぱ少し迷いますけど、続けようと思います」

「そうか、ならば近々新たな任務を与えよう」

(やっぱ物々しいな……)

 


 

 ちなみに今更ですが陰はフレイに会った時、自己紹介でフレイのフルネームを聞いているが

「フレイと呼んでくれ」

 と言われて名前で呼んでいる。

 

次回

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