◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
- 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
- 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第五話『弐の春 蘇月と太博の手紙の思い出』
◆雪達が天耀の家族に挨拶をしに行った頃◆
天舞がいつものように蘇月の部屋を掃除しようとやって来た。
使ってない部屋だ。そう毎日掃除する必要はない。
だが天耀は、蘇月が帰って来たが言い出せないなどした場合でもすぐに気が付けるように天舞に部屋の掃除を毎日し、変化があったらすぐに報告するように命じていた。
という訳で天舞は毎日決まった時間に窓を開け、喚起をしてほこりを払っている。
そして今日、なんだかおかしい。
微妙に布団の位置や物の位置がずれている気がする……。
「こ、これは……!」
天舞は慌てて天耀の元へと走って行った。
「天耀様大変です!」
挨拶もせず執務室の扉をバン! と思い切りよく開けると、ビックリしている太博がいた。
「太博兄様?! 天耀様はどこ!」
天舞は慌てていたから、いつもの様に兄を呼んだ。
「天舞、騒々しいぞ。それに仕事中だ、兄様はやめろ。あと敬語を使え」
太博はそう妹を嗜めたが、天舞はそれ所ではない。
「そんな事を言ってる場合じゃないの! 蘇月さんが帰って来たんだから!!」
「何?!」
天舞は蘇月の部屋に誰かが入って何かをしていた様だと説明し、太博は天舞と共に蘇月の部屋へ向かった。
「何者かの姿を見たとかはないんだな?」
「うん。誰もいなかったけど……」
天舞がそう返事をすると「いい加減敬語を使え」と太博は天舞の唇を摘まむ。
そして考えた。
天舞は記憶力がいい。だからこの部屋の物が少し動いているというのは本当だろう。
そしてこの宮内でこの部屋に入るのは天舞だけだ。
他の者は天耀がこの部屋を大事にしている事を知っているし、鍵が掛かってなくとも中に入ろうとする者はいない。
いや前に一度、恋人同士が中でイチャ付いていた事はあったが、怒った天耀がしっかりと罰を与え(2週間の厠掃除と草むしり)それ以降なくなった。
「天舞、具体的にはどこに変化があった?」
そう言われて天舞はベッドや棚など違和感があった場所を順に指差していく。
その途中「そう言えば引き出しの中、見てませんでした!」と言って引き出しをそっと開ける。
「あ、これも少し動いています!」
天舞が指をさした先にあったのは、押し花があしらわれた便箋だ。
◇◇◇
蘇月が手紙を書いている。
ここに来てすぐの頃だ。
彼女は従獣になる前から、文字の読み書きがある程度できていた。
なんでも文字や本に興味があって、周囲にいる文字の読み書きができる者達から教わっていたのだという。
まだ読めない字もあるし書く字も綺麗とは言い難いが、それでも太博は感心していた。
そんな蘇月が使う便箋は、ここに来る前に買ったという青と黄色の押し花をあしらった美しい物だ。
「姉への手紙か?」
「はい!」
蘇月はニコニコ返事をする。
ただ、太博が文字の上達具合を見たくて覗き込んだら恥ずかしがってしまった。
「あぁ、すまない」
随分デリカシーのない事をしてしまったと反省しつつ、すぐに手紙から視線を外す。
もっとも、蘇月の手紙は女官が内容を確認しているのだが。*3
そしてその女官の言動から太博は蘇月が自分や天耀の事をよく書いていると気が付いていたので、今書かれている手紙にも自分の事が書かれているのだろうなと思った。
そういえば、あの後いつも青い花の便箋ばかり使っている様だから何故か聞いた。
すると彼女は「姉は青色が好きなので」と答えた。
だから私は彼女の誕生日に……。
◇◇◇
「太博様、大丈夫ですか?」
天舞が便箋を見つめたまま動かなくなった太博を心配そうに覗き込んだ。
過去を思い出していた太博はハッと我に返り「大丈夫だ」と答えると、他に何か気になる事はないか聞く。
「この部屋以外の事でもいいぞ。例えば食材が少し減っているとか、服が盗まれたとか……」
もし蘇月が出て行った時とは逆にこっそり宮廷内に戻ってきているのならば、天耀や自分達に顔を合わせづらくてどこかに隠れていたり、変装をしているかもしれないと思ったのだ。
もしそうなら何かおかしなことが起き、下女たちの間で噂されている可能性がある。
「そういう事は聞いてません。う~ん、でも変わった事……」
天舞は考えてみるかこれと言って思い当たる事はない。
「やっぱ特に変わらないと思います。昨日もこの部屋の掃除を終えて廊下に出た時、雪さんに会ったくらいだし……」
「雪に会ったのか?」
「はい! なんでも警備の為とここに慣れる為に宮を回ってるって言ってました!」
太博は何となくその事が気になってしまう。
「雪はこの時他に何か言っていたか?」
「いえ、特には……。ただこの部屋が何の部屋か聞かれたので、前従獣の蘇月さんの部屋だって教えました。
あと天耀様は優しいから、蘇月さんが帰って来ても雪さんを解雇しないって伝えました!」
太博は突如不安感に襲われた。
しかし何故かはよく分からない。
ただ「そうか。この事は私から天耀様に伝えておく」と天舞に言い残し、ふらつく足取りで部屋を後にした。
『蘇月と太博の手紙の思い出』終
おまけ
お菓子が欲しい璃琳VS悪戯されたい墨のハロウィン
墨は冥途のメイドさん。
璃琳たんは黒猫コスで、首に赤いリボンの鈴付チョーカーをしていてそれがチリチリ鳴ってる。
それと多分この後墨はしっぽモフモフの刑にあった後、二人仲良くお菓子を食べたと思う😊
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