Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 第十四話『弐の春 亜人毒殺事件一』

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO! GO!


第十四話『弐の春 亜人毒殺事件一』

 ガタゴト揺れる馬車の中。
「なーなー、今度訓練に付き合ってくれよ! 雪って強いんだろ?」
「まぁ、いいけど」
 逞牙は子供な上今年従獣になったばかり、雪もつい最近従獣になったばかり。とあって特に敬語で話す事もなく、なんだかんだで二人はすぐに仲良くなっていた。
 そんな光景を天耀と旺眞は微笑まし気に眺めている。

 今、天耀、雪、旺眞、逞牙の四人は馬車に乗り、体が弱い旺眞を気遣って小まめに休憩をはさみながら旺眞の管轄地にある貴族の屋敷に向かっていた。
 もちろん、届いた手紙の事件を調べに。

 数時間後。無事貴族の屋敷に到着した四人を迎えたのは、暗い顔の青年だ。
 それは手紙の差出人であり、この家の跡取り息子・チュンツイである。
 チュンツイは天耀達を自分の部屋の応接間に通し、使用人に自分用の白湯と客人用のお茶とお茶請けを用意させてから手紙の詳細を語った。

亜人毒殺事件概要

●事件発生現場
 チュンツイの部屋の窓辺の席。

●主要人物
【チュンツイ】
 20代前半の人間の男性。この屋敷の正式な跡取り。旺眞に手紙を出した人。
 毒殺されたシンクーの恋人。
 親が強引に決めた相手と婚約をしている。
 シンクー毒殺事件から、お茶が飲めていない。

【シンクー】
 10代後半の亜人の女性。10歳の時からこの屋敷の使用人として働いていた。チュンツイの恋人。
 数週間前に毒殺される。

【ツーシャン】
 30代後半の女性。チュンツイの母。
 チュンツイとシンクーが恋仲だと知っているが、息子に釣り合う貴族の女性との婚約を強引に勧めた。

●事件発生から今までの経緯
 数週間前、チュンツイとシンクーが一緒にお茶を飲んでいた時に、シンクーが突然苦しみだし血を吐いて倒れた。
 その後シンクーはすぐに死んでしまった。

 チュンツイは湯呑の茶が怪しいと鼻を近づけると、残った茶から異臭がする事に気が付きすぐに医学・薬学に精通した者を呼び寄せ調べさせた。
 すると、シンクーに出た症状や死体の特徴、茶の異臭で、貴族であれば比較的入手しやすい毒物が使われた事が分かる。

 とある事から母のツーシャンが怪しいと思っていたチュンツイは、母がひいきにしている商人を問い詰めた。
 すると、事件が発生する数日前にシンクーに盛られた物と同じ毒物をツーシャンが買っていた事が発覚。

 チュンツイは母を問い詰めた。しかし「知らない」「私ではない」と繰り返すばかり。
 他の家族もこの事について特に触れようともせず、さっさと違う亜人を雇おうとしている。

 行政機関に報告しても、忖度されて取り合ってもらえない。
 なのでチュンツイは自分の味方はここにはいないと感じ、ここを管轄している皇族・旺眞に助けの手紙を出した。

●チュンツイの希望
 犯人は母のツーシャンだ。
 だからシンクーを殺した罰として、しかるべき裁きを与えてほしい。

 チュンツイから一通り話を聞いた後。
 逞牙はのっぴきならない事が起きたのだなと感じるばかりだが、天耀と旺眞、それに雪は気になる事があってしばし考えこんだ。
 そして旺眞は天耀にヒソヒソ声で気になった事の情報共有をする。
 というのも、男であるチュンツイに話し掛けられないからだ。
 こうして、天耀は自分と姉の情報を頭の中で纏め、整理し、チュンツイに質問を開始した。

■天耀の質問

●チュンツイが母・ツーシャンを疑う理由
 ツーシャンはチュンツイとシンクーの関係をよく思っておらず、だからチュンツイに結婚相手を与えていた。
 更にシンクーが死んだ後から様子がおかしい。
 まるで何か不安な事がある様だ。

●この屋敷の人々とシンクーの今までの関係性
 チュンツイの家族は、チュンツイほどではないがシンクーを大事にしていた。
 ただツーシャンはチュンツイとシンクーが付き合いだした頃から、シンクーに対して前ほど親し気に接しなくなった。

●チュンツイはシンクーと今後どうするつもりだったか?
【質問の意図】
 人間と亜人の結婚はこの国においてほぼなく、時々平民で結婚にこぎつけた者の噂程度が耳に入るのみ。
 そして平民ですら滅多いないそれを、血筋を重んじる貴族の跡取り息子であるチュンツイが成し遂げる事はまず不可能だ。
 おまけに人間と亜人の間に子供が生まれる事はまれで、もし生まれてきても男女共に子孫を残す事が出来ない体になっている。
 しかしチュンツイが人間と結婚し、シンクーを愛人として傍に置く事はできるのでそういった事を聞く為の質問。

【チュンツイの答え】
 愛しているのはシンクーだけ。
 チュンツイはシンクーと駆け落ちをする予定だった。
 日程ももう、決まっていた。

●シンクーは駆け落ちに乗り気だったか?
 シンクーは不安げにしていたが、チュンツイに付いて行くと答えた。

●毒はどこに入っていたか?
 シンクーの茶碗、そして茶を入れていた台所の洗い場にあった匙に付着していた。
 チュンツイも同じ茶器から入れられた茶を飲んでいたが、チュンツイの茶にも茶器にも、毒は入っていなかった。
 また、茶菓子もその時あったがそこからは毒は出なかった。

●シンクーが飲む茶にだけ毒を入れるのは可能か?
 二人は同じ形だが色が違う夫婦茶碗を使っていた為、シンクーが使う茶碗にだけ毒を入れる事は可能。

***

 ここで当時二人が使っていた茶碗や茶器をチュンツイに持って来てもらい、見せてもらう。
 どれも綺麗に洗われていて、毒が盛られていた痕跡はもうない。
 茶碗は同じ形だが、描かれた柄の色がチュンツイが青色、シンクーが桃色だ。
 しかし桃色の茶碗はひびが入り、口が少し欠けてしまっている。
 恐らくシンクーが毒を飲んで落とした時に割れてしまったのだろう。

 一同それを見入った後、天耀は再び質問を開始する。

***

●茶を飲む習慣
 チュンツイに時間がある時は午後の決まった時間に二人で茶を飲んでいた。
 茶を入れるのはいつもシンクー。
 飲む場所はだいたいチュンツイの部屋の窓辺の席か外の東屋と決まっている。

●茶はどのように運ばれてきたか
 いつもシンクーが台所で茶を入れ、湯飲みに茶を注いでお菓子と一緒におぼんに乗せて持って来てくれる。

●シンクーはお茶を飲み始めどのくらいで苦しみだしたか?
 茶を飲み始めてすぐ。

 天耀の質問が終わった後、今度はずっと何か腑に落ちないという顔をしていた雪が質問を始めた。

■雪の質問

●シンクーは茶を飲もうとした時、何か反応はあったか?
 特になかったと思う。というのも、シンクーが茶を飲み始めた時チュンツイは窓の外を見ていた。

●シンクーはどの低度茶を飲んでいたか?
 茶碗はテーブルの上に落ちたのだが、三分の一も残っていなかった様だった。

●シンクーが普段茶を飲む速さは?
 ゆっくり。

●シンクーは風邪を引いていたり、鼻が利かなくなっていたりしたか?
 特にそういった事はない。そもそも亜人はよほどの事がないと風邪は引かないし、鼻も他の亜人同様よく利いてるはずだ。
 事件当日も外に咲く花の香りの話題を出していた。

 

第十四話『亜人毒殺事件一』終

 

 のどケモは明治時代をイメージして書いてる。
 だから多分、原作より科学技術とかは発展してるかな?

 

前回

ayano-magic.hatenablog.jp

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次回

ayano-magic.hatenablog.jp

 

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*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない