◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
- 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
- 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第十七話『参の春 妓楼へGO!』
江凱の耳に天耀が蘇月の事を調べてると入った。
「新しい従獣が来て昔の事でも思い出したかね。あいつ、蘇月に似てたし」
その時江凱は温泉で雪が掃除をしていた時の事も含めちょっと気になりはした物の、その内自分の所にも話を聞きに来るだろうし、その時詳しく聞くかと特に何もしないでおいた。
◆
亜人毒殺事件解決後、旺眞は茶菓子を持って天耀の宮に遊びに来ていた。
そして天耀と二人きりで話したい事があると言って、雪達に席を外してもらう。
「ちょっと気になった事があって……。天耀は知ってるかしら?」
旺眞はそう前置きをして、父が昔好きだった亜人の女性の話をした。
「父上に亜人の思い人、ですか?」
天耀としては初耳だ。
「ええ、一部では有名な話よ。名前は金華さん。金色の髪の狐系の亜人だったわ。
私は金華さんと交流があってそれが切っ掛けで知ってるのだけど、恐らくお母様も知っていると思う。
それから……」
彼女は少しためらってから、口を開いた。
「雪が、その金華さんに面影が似ているの。それに今思えば蘇月も金華さんに似ていたのよ。親戚か何かかしら?」
そう聞いた天耀が『後で母上に話を聞いた方がいいな……』と考えていると、「そうだわ」と、首をかしげていた旺眞が今日来た本来の目的を思い出し口を開いた。
「この間のお礼に、妓楼でお食事をしようと思うの」
という訳で、天耀、雪、太博、旺眞、逞牙は、妓楼へ行く事になった。
なんでも、「たまには趣向を変えてみては?」という麗雲の提案らしい。
旺眞は人見知りもあり、お礼に食事を誘う時は落ち着いた高級店か自分の宮かと言う人で、こういった場所を選ぶ事はなかったし足を運ぶ事もなかった。
しかし麗雲から、男性が少なく事前に事情を説明しておけば旺眞でも楽しめるようにしてくれるだろうとの事で予約を決めたのだ。
だがその話を聞いた雪は気が気ではない。何故ならここは、子供の頃働いていた妓楼だったからだ。
もちろんその妓楼には自分をよく知る人が今も働いている。
更に、雪は鏡や水面を覗いて見る自分の顔に、もうぼんやりとしか思い出せないが母の面影がある様に感じるし、その知り合い達は母を知る人すらいるのだ。
天耀達に身バレしてないと思っている程度の雪ではあるが、さすがにそんな妓楼にこのままのこのこ向かうのはまずいと感じた。
しかし無下に断るのもいただけない。
だからどうしたらいいか考えて、ある結論に至ったのだ。
「なんだ、雪。その恰好は……」
妓楼に出発するという日の夕方。待ち合わせた宮廷の一角にて。
雪はマフラーとフード付きローブという、西洋なアサシンやファンタジー作品に出てきそうな魔導士の様な姿をしてやって来た。
「いえ、今日はなんだか冷えるので……」
天耀はそんな雪に「外国の本に描かれてた挿絵で見た事があるな」と言って朗らかに笑い、太博は呆れつつ、しかし双方『自分が子供の頃住んでた所に向かうから、雪なりに考えた結果かもな』と考える。
だから特に何か言う事もなく旺眞達と合流し(彼女らはもちろん驚いていた)、馬車に乗って妓楼へ向かった。
◆
妓楼にて。
独身の男の従獣が二人来ると知り、人見知りの旺眞を接客する為に選ばれた数名の妓女達は張り切っていた。
特にすでにいた従獣の謡尾と墨は、なんと言うか誰がアタックしてもなびく様子がなく、彊虎も独身なのだが色々あって落とす事が出来ないと諦めていた彼女達にとっては朗報である。
しかし……。
女主人に案内されやって来たのは、まだ幼い男の子と魔導士の様な姿の男だったのだ……!!!
だが妓女達は諦めてはいない。
静かに、しかしその内は激しく、将来有望な逞牙をどう落とすかの戦略を企てていた。
そして雪に対しては……。
「お暑いでしょうから」と妓女が何気なくを装い、フードを下す。
兎にも角にも顔を確認しようとしたのだ。
しかし彼の素顔を見た女主人(ババァ)と、今回の接客に当然の様に組み込まれていた天耀のオキニ(と思われてる)の紅玉、それに数名の一部妓女は固まる。
雪が藍月・蘇月にそっくりで、金華にも似ているからだ。
そんな中、雪は慌てて「大丈夫ですから!」とフードをしっかりかぶり直す。
一番初めに我に返ったのは、ババァだ。
「申し訳ありません。この子が余計な事を……」と謝り、雪は「いえ、気にしていませんから」と答える。
更にタッチ差で我に返った紅玉が前に出て「では、ごゆっくり楽しんでくださいまし」という言葉を合図に固まっていた他の妓女も我に返り、緩やかに宴は始まった。
今回の宴は警備の人間を他に付け、太博、雪、逞牙も一緒の席で楽しめるようにしている。
だから逞牙も旺眞の隣で食事を始めたのだが、彼は何かと妓女達に話しかけられ、可愛がられていた。
最初は宮で働く女性とはまた違った色気のある大人のお姉さん相手に逞牙も緊張していたが、すぐに慣れていつもの様に尻尾をフリフリ話したり、ボードゲームで遊んだりして楽しい時間を過ごす。
旺眞も初めは緊張していたが、天耀や逞牙が傍に居る事と事前の知らせを受けていたので妓女達も旺眞に気遣って接客したかいがあり、段々と緊張も薄れ食事と酒や音楽を楽しんだし、なんと歌も歌った。
雪はと言うとこういった所自体は初めてではないし、食事と酒を楽しんでいた。ただ妓女、特に紅玉に酌をしてもらう時は緊張しながら。
そして天耀と太博もこういう場所はむしろ慣れているので、いつもの様に楽しんでいる。
……とは言っても、太博は仏頂面をしているのだが。
こうして一行が宴を楽しみ、数時間後。
逞牙は眠くなってウトウトし始め、そんな彼を太博がおぶって旺眞と一緒に一足先に帰り。
それを見計らっていたかのように天耀は紅玉の元に行き、こなれた様子で彼女の肩を抱く。
「そろそろ私は彼女と続きを楽しんでくるね」
雪はその様子を見てギョッとした。天耀は何というか、こういった事とは無縁な気がしたので意外だったのだ。
そんな雪の心に、即座に嫌なモヤモヤが広がる。
しかし天耀は雪の心境を知ってか知らずか「雪も好きにしなさい」と言葉を残し、紅玉と共に個室に消えてゆくのであった……。
一人残された雪はあまりの展開にぽかんと開けていた口を閉じ、『なんか、嫌だな……』となって「外で一人で飲みたいので」と酒とつまみをもらうと席を離れた。
ちなみに。
妓女達はあまりの手ごたえのなさに、ちょっと残念そうにしていた。
第十七話『妓楼へGO!』終
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