Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 番外編『旺眞様とブラッシング』他二本

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO!GO!

番外編『旺眞様とブラッシング』他二本

旺眞様とブラッシング

 旺眞は緊張しながらも、逞牙の耳をブラッシングしている。
 何故こうなったかというと、今から遡る事数分前……。

 旺眞は逞牙の尻尾を見てソワソワしていた。
『花ちゃんはブラッシングしていたけれど、やっぱ逞牙には無理よね……。それに亜人は自分の毛づくろいを家族や恋人以外には基本させないし』
 しかしそう思えど、やはりブラッシングができるならしてみたい。
 だから旺眞は逞牙と一定の距離を保ちながらソワソワソワソワ行ったり来たり、尻尾をチラチラ見ては逞牙に聞いてみようかどうかを思い悩んでいた。
 そして逞牙は
『旺眞様が俺の尻尾を見てソワソワしてる……? もしかして』
 と色々察し
「あのぉ……旺眞様。お願いがあるんですけど」
 と、逞牙自ら耳と尻尾のブラッシングを頼んだという訳だ。

 しかし自分で頼んだとは言え、やはり他人にしてもらうのはこそばゆい。
 それに旺眞からいい香りや温もりなども感じ、逞牙は恥ずかしくなって俯いて無口になっていた。
 一方旺眞の方は逞牙の耳と髪のブラッシングを終え、尻尾のブラッシングに移った頃には緊張もなくなり。
「逞牙の尻尾はフワフワね」などと言いながら微笑み、丁寧にブラシで梳いていく。
 そしてその光景を、使用人達は微笑ましく見つめているのであった……。

 

 旺眞は最近色々用事が立て込んだせいか、熱を出してしまって寝込んでいた。
「逞牙、ここの厨房まで氷を取りに行ってきてください」
 旺眞に付いている狐目の女官から、氷を作れる調理人がいる厨房の場所が記された地図と、手紙と、桶を手渡されお使いを頼まれた逞牙は、「はい!」元気よく返事をして出かけた。
 そして目的の場所にたどり着くと、氷のアルカナを操れる亜人の調理人に手紙を渡しつつ氷を頼み、桶に入った水が結晶化するのをワクワクと見た後、小さな氷のカケラをもらって食べ旺眞の部屋に戻る。
「逞牙です。戻りました」
 旺眞の事を思い少しだけ声の大きさを抑え扉の前から声を掛ける。すると
「どうぞ、入って来てくれますか?」
 と言われたのでそっとドアを開けて中に入ったのだが……、すぐに部屋の外に出てしまう。
 女官達が旺眞の体を拭いていたのだ。
「申し訳ありません。いつもの癖で」
 狐目の女官がドアを少し開け、顔を覗かせ謝る。
 旺眞の宮には女性しかいない。逞牙を除いて。だから今まで、あまりそういった事に気を付けていなかったのだ。
「いえ、大丈夫です……」
 逞牙は恥ずかしくて、俯いたまま桶を手渡す。
「また用があれば呼びますから、それまでいつも通り過ごしておいてください」
「分かりました」
 そう返事をして逞牙は走り去った。
 その後ろ姿を見て、女官は「可愛らしわね……」と微笑み見送った。

 

約束

 夜。
 まだ幼い天耀が、夜空を眺めながら友達を想って泣いている。
 そこに麗雲がやって来て、優しく抱き寄せ頭を撫でた。
亜人はね、人間の事が大好きなんだ。だから誇りに思っているよ。
 大好きで大切な天耀を守れたのだから……。
 天耀からこんなに思われて、あの子は幸せだ」
「でも、死んじゃったら意味ないもん! なんで? 死ななくてもよかったのに……」
 そう言って、また天耀はわんわん泣いた。
 そこに江凱がやって来る。
「だったら俺がこんな国変えてやる。使い物にならないからって殺す法律なんざ、変えてやる!」
「本当……?」
 まだ涙をポロポロこぼして、天耀は江凱を見つめた。
「本当だ。男に二言はない!」
 天耀がようやっと泣き止んだ。
「けど。天耀、お前も手伝えよ?」
「うん」
 そう、天耀は答える。
 夜空に流れ星が煌めいた。

 それから、天耀は頑張った。
 父と兄を手伝い、この国をより良いものにする為に。

 

番外編『旺眞様とブラッシング』『熱』『約束』終

 

 逞牙が氷を取りに行く途中、区間ごとの門とか警備がいる場所を通るのでは?
 なら、スムーズに通れるように手紙持たせて……。
 でも作中で説明めんどいから、手紙の内容にどの程度の頻度で氷が欲しいかとかの配達の事も書かれてる事にして、最後は氷のアルカナ持ちコックに手紙を渡させよう。
 特に説明はしないけどな!
 っていう感じで『熱』を書いた。

 あと狐目の女官は原作初期の二重線がちょっと入ってる太博さんを女バージョンにした感じの女性で、既婚の子持ちである。

 

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次回

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原作の広告(2023/3/24 電子版情報)

Cheese!(チーズ!)

 2019年3月号~2023年5月号に王の獣が掲載されており、全号購入可能。
 割高にはなるが連載中なら最も早く王ケモが見られる。
 また、マイクロ&単行本で修正された箇所が電子版でも元の状態で見られると思われるので、単行本とセットで買って変化を楽しみたい人向け。

 

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 53巻まで発売中。
 1巻で大体1話分くらいが見られる。(ページ数による)
 先行配信をしているサイトもある。
 連載中に雑誌より安く、単行本より早く王ケモを見たい人向け。

 

王の獣~掩蔽のアルカナ~

 11巻まで発売中。
 1巻に大体4話入ってる。(1話分のページ数による)
 時間が掛かってもある程度安くまとめて読みたい人向け。

 

*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない