Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 第二十八話 壱の夏『パルクール対決!二』

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO! GO!


第二十八話 壱の夏『パルクール対決!二』

 各々町内での買い物を楽しんだ後。とうとう従獣パルクールが始まり、コース周辺には見物客や誰が一位になるかを掛ける者達が集まっていた。
 ちなみに一位優勝候補は当然、墨と雪である。

 そんな中、従獣一行はというと。
「雪! 俺、負けないからな!」
 逞牙は張り切り尻尾を振って、そんな彼を見て謡尾はあきれ顔をした。
「はぁ、ガキだな」
「えぇ……。まぁ、俺は子供ですけど」
 従獣の先輩だからと謡尾達には敬語を使って話す逞牙が、不服そうな顔をする。
「僕も負けないように頑張るよ」
 雪が優しく声を掛け「うん!」と逞牙は再び尻尾を振って喜び、謡尾はやっぱり『ガキ』って思って、墨は静かにスタート位置に佇んでいた。

 そして、スタートの合図と共に四人は走り出す。
 謡尾は自分に体力がないのを知っているから、なるべく近道をしつつもあまり体を動かさなくてもいいルートをのんびり走り始める。
 逞牙は旺眞から教えてもらった『一番いいルート』を思い出しながら駆けて行く。
 雪は下見して決めたルートを走りつつも、天耀から「江凱兄上の事は気にしなくていい! 自由に走っておいで」と言われてた事と、特別景品が欲しいというワケでもないので
『逞牙からあまり離れない様にしよう』と、彼に花を持たせたくて手加減しながら並走し。
 そして墨はそんな三人は無視して、下見して決めていたルートを全力で駆け抜けていた。

 そんな彼らを、璃琳は高台から外国で作られたお洒落なオペラグラスを使って見ている。
『あら? 雪は手加減をしてるのかしら? 思ったより遅いわね。これなら何もしなくても墨の優勝ね!』
 などと思っていたのだが、途中で「な゛っ!」と声が出た。
 雪達に、巨大ネズミバルーンが降って来たのだ!

 墨は競技前夜、コースのあちらこちらに罠を仕掛けておいた。
 そして当日の今。墨はその罠を避けているが、それを知らない逞牙と謡尾が引っかかりまくっているのだ。
 ちなみに。雪はトラップにすぐ気が付け避けているのだが、逞牙への警告が間に合わずに彼が発動させた罠に巻き込まれている。
 そして謡尾は「なんなんだよこれはー!」と、降って来た檻に閉じ込められていたりした。

「罠もある競争なのかな?」
 逞牙は落ちてきた樽を避けながらそう呟く。
 しかし雪はちらっと先を走る墨を見て黙りこくってしまう。
『あいつも罠を避けてるが、僕と同じかそれとも……』
 そう思ってから、ハッとなり「逞牙、危ない!」と叫ぶ。
 逞牙は何度目かのトラップを発動させ丸太を裏路地から突き出させていたのだが、それは避けられた。
 しかし丸太は立てかけていた建築用木材に当たって、それが逞牙に降り注ごうとしていたのだ!
 逞牙は突然の事に怖くて目を瞑り、しかし誰かが抱きかかえる感触がして痛みもなかったのですぐに目を開けた。
 目の前には雪がいて、ほっとした顔でこちらを見ている。
 雪は逞牙の危機にすぐに気が付き、とっさに彼を抱きかかえ飛び退いたのだ。
 だが、一歩間違えれば大惨事である。
「お前ら、大丈夫か?」
 トラップをかいくぐりながらノロノロやって来た謡尾が追い付き、心配そうに見ている。
「雪、ありがとう……」
 逞牙はまだ少し怖くって、雪の服の裾をぎゅっとつかんだ。
 そんな逞牙を宥めるように、雪は微笑んで彼の頭を撫でてやる。
 だが、そんな雪の顔が険しくなった。何者かの視線を感じたのだ。
 そしてその視線の先を見ると、墨がいた。
 もっと先を走っていたので引き戻してきた様だ。
 だがすぐにまたゴールを目指し走り去って行く。

 そして……。
 一位・墨、二位・逞牙、三位・雪、四位・謡尾。
 という結果になった。
 璃琳は高台で
「ちょ! あんなに派手な事してどうすんのよ!」
 と怒っていたし、旺眞も双眼鏡で逞牙を見ていて途中で起きた惨事に失神していたが。

 従獣パルクール対決が終わった後、天耀は怒っていた。
 それはおかしな罠があちらこちらに仕掛けられていた事についてだ。
 もちろん、この競技にそんな罠が仕掛けられているという話は聞いていないし、天耀は雪が競技から戻る前に太博にこの競技の準備をした者に話を聞きに行かせたが、誰も罠の事は知らないという結果が帰って来た。
 そして太博が調べている間、競技を双眼鏡で観察していた天耀はとある事に気が付く。
 軍部で活躍していた雪は当然と言えば当然だが、墨も罠に引っかかっていない。
 もちろん墨も戦闘能力が高いというのを天耀は知っているし、だから気が付いて避けているだけかもとは思ったが不審に感じて墨をよく観察し始めると、そもそも初めから罠がないルートを通っている様だったのだ。
 ちなみに雪が仕掛けた説は一切考えてない。
 雪は逞牙に花を持たせたい様で競技序盤から手を抜いていた事が天耀には分かっていたし、そもそもこんな罠を仕掛ける意味がない。
 だから雪が帰ってくると「ちょっと一緒に来てほしい所がある!」と雪を引っ張り、怒りを隠そうともせずに江凱の宮に向かった。

 

第二十八話『パルクール対決!二』終

 

 墨は町民にはポスティングで罠がある事を注意喚起していたのかもしれない。
 もしくは普通に暮らしている分には発動しない場所に罠を仕掛けたとか?
 とか、これ投稿し終えた後に考えてた!

 

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次回

ayano-magic.hatenablog.jp

 

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*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない