Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 番外編『みんなで温泉!』

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO!GO!

番外編『みんなで温泉!』

「逞牙、いいのか? お前ならまだギリ旺眞姉上達と一緒に入れるだろ?」
「俺はそんなに子供じゃありません!」
 脱衣所にて、服を脱ぎながら江凱が逞牙をからかっている。
 傍には天耀、太博、墨もいて服を脱いで棚の籠に入れていた。
 そう、ここは脱衣所。
 そして今彼らがいるのは、天耀管轄地にある温泉施設である!

 温泉を入浴施設にする工事が始まりうんヵ月。
 まだ工事は終わっていないのだが温泉と脱衣所が完成し、他の部分も大体が完成しているので休みを合わせて彼らはここに入浴しに来ていたのだ。

「江凱! あまり逞牙をいじめないで……!」
 壁の向こうから旺眞の声が響いた。
 ちなみに女性陣は、旺眞、璃琳、藍月、蘇月の四名だ。
「分かってる!」
 江凱はそう答えると、タオルを持って温泉へと向かった。

『旺眞お姉様は相変わらず胸が大きいわね……』
 女子脱衣所にて、璃琳は隣の旺眞の胸を見て思う。
 そして視線を下に向け、自分の胸を見た。
 形は良いがお世辞にも大きいとは言えない胸は、天舞より小ぶりだ。
『お母様も大きいのに、おかしいわね……』
 そして隣の蘇月の大きな胸を見つつ、更に隣の藍月を見る。
「あら、可愛い下着ね」
 旺眞が藍月の下着を見てそう声を掛けた。
「天舞さんに選んでもらったんです」
「良く似合っているわ」
 藍月はしばらくサラシを使っていたが、天舞に指摘され、しかし蘇月にこういった事を相談するのが恥ずかしかったらしく天舞と下着店に出かけて選んでもらっていたのだ。
 そんな彼女の胸はこの中で一番小さいが、なんと言うか……。
「藍月、あなた胸が大きくなってない?!」
「そうですね、最近きつくなったような……?」
 そう言って胸に手を乗せる。
 藍月は月経を止める薬を飲んでいたが、それを飲むのをやめた事、男のふりをしなくなった事、更に天耀という恋人が出来た事で、本来蘇月(この中では二番目に胸が大きい)と同じ大きさになっていたはずである胸が急成長を始めていた。
「買ったばかりだけど、また買いに行かなくちゃかも」
 そして「あまり大きくなると邪魔になるから嫌なんだけど……」と胸を押さえる。
「藍ちゃんったら……。そうだ、今度は一緒に買いに行こうね?」
「うん……分かった」
 そんな会話を璃琳は悔しさに顔をゆがめて、しかし『墨に頑張ってもらえばまだ伸びしろはあるはずだもの!』と強がりを心で叫んで、服を脱ぎ終わると温泉へ向かった。

「なぁ、逞牙ー。尻尾洗わせてくれよ」
 洗い場で体を流している時。
 江凱はいかにも洗い心地がよさそうな逞牙の尻尾に目を付け、手をワキワキさせながら迫った。
「何で俺なんですか? 墨さんのを洗わせてもらえばいいじゃないですか」
 逞牙は引きつつ、江凱の従獣は墨だからそっちを洗えばいいのにと思い言い返すと。
「ばっか、墨なんて愛想が悪いだろ。まぁ、主特権で洗わせろって言えば洗わせるだろうけどよぉ、可愛くねぇ!」
「えー」
「ちょっと! 江凱!!」
 男湯と女湯を仕切る壁の向こうから、またもや旺眞の声が響く。
「安心してください姉上! 私が逞牙を洗いますから」
 そう答えたのは天耀だ。
「えー?」
 逞牙は困り顔で声を上げた。
「ちょ、天耀様?! 落ち付いてくださいよ。まぁ、気持ちは分かりますが……」
 太博が天耀を宥め、そしてそうこうしている間に
「逞牙、俺が洗ってやる」
 と、墨が逞牙の背中や尻尾を洗い出し、天耀と江凱が不満げにするから「俺の尻尾で我慢してください」と墨は二人に黒い尻尾を差し出していた。

 一方女湯では。
「良く泡立つわね!」
「ちょっとくすぐったいよ~」
 璃琳は嬉しそうに蘇月の尻尾をモコモコと洗って、旺眞は丁寧に藍月の背中と尻尾を流してやっている。
「藍月のお肌はスベスベね」
「ありがとうございます。じゃぁ、次は私が背中を流しますね」と、藍月は旺眞の背中に回り。
『胸が大きくない方が楽とは言え……、天耀様はやっぱりこういう体付きの方がいいんだろうな』
 と、彼女の女性的で柔らかい体に大きな胸を見てそんな風に思いつつ、背中を優しく洗い始めた。

 体を流し終わった一行は、早速湯に浸かって寛いだ。
 ここは壁がコの字に建てられた露天風呂で、一方は森が見渡せて眺めがいい。
「なー。壁の隙間から女湯が覗けそうだよなー」
 またも江凱がそんな事を言い出し
「ちょ、やめてくださいよ! 覗きなんて……」
 太博が止める。
「しねーよ。妹と姉も入ってるのに。でも、藍月と蘇月だけならしてたんだけどなー」
「駄目ですよ!」
 と太博が叫んで天耀も
「そうですよ兄上! そんな事をしたら目を潰しますよ」
 と、真顔で言い放った。
「こえーな。冗談だってーの」
 彼はそう言い訳してグデーと湯に浸かる。
 そんな江凱をあきれ顔で見ていた逞牙だが「そういえば、あの扉は何ですか?」と、壁の一方を指さす。
 コの字の壁はそれぞれ、脱衣所に続く扉のある壁、男女の風呂を仕切る壁、そして逞牙が指さす謎の扉がある壁で成り立っていた。
 そしてその謎の扉だけ用途不明なのだ。
「ああ、あれは混浴ができるお風呂に続く扉だよ。まだ完成していないんだけど、もうしばらくしたら使えるようになる」
 ほくほく顔で天耀が答え、隣の女湯で藍月が恥ずかし気に頬を染め俯いていた。
『璃琳様と使いたい……』『墨と使いたいわね……!』と、墨と璃琳も考える。
「へー、混浴かぁ。家族向けですね」
「いや、恋人同士で使う用だろうよ」
 江凱はそう突っ込んだ後つまらなそうな顔をし、そして太博と蘇月はお互い一緒に入る想像をしてしまって恥ずかしさに悶えた。

「所で、太博とはどうなったのよ?」
 璃琳は突然両手で顔を覆ってブクブク沈みだした蘇月にそう聞く。
「え? 別に……、特に何も……」
 蘇月はザバっと慌てて顔を上げて答えた。
 ちなみに。今は媚薬チョコ事件から数週間後である。
「はぁ? あんた達まだ進展ないの?!」
「璃琳ちゃん、声が大きい……!」

「何だ? 太博は蘇月と付き合ってるの? もうあのデケー乳吸ったの?」
「まだ付き合ってないですし吸ってないです!」
『まだ……』
 太博以外の一同がそう心で呟く。
「はぁ、いいよな~。恋人がいるやつはよぉ……な、逞牙」
「え、俺? 別に恋人がいてもいなくても……。それに江凱様は恋人が沢山いるって話を聞きましたよ?」
 江凱は自分の宮の女性に手を出している。そして、それは逞牙の耳にも届いていた。
 だから逞牙はそう言ったのだが……。旺眞が逞牙の耳にそんな子供に毒そうな話が行った事に慌てて、藍月達に宥められていた。
「あと、江凱様はもう少しでお妃様が沢山出来るって聞きました! 各国から一人ずつ選んだんですよね」
「まぁな。でもな~んか、気の強そうな女もいたなぁ……」
「あ、でもまだこの国でのお妃探しは決まってないんだっけ?」
「それもすぐに決まる」
 江凱のその言葉に逞牙以外が微妙な反応を見せたものだから、逞牙はどうしたのだろうと不思議そうな顔をした。

 こうして。
 氷で冷やしておいたフルーツ牛乳、コーヒー牛乳、そして抹茶ミルクを休憩室で飲んだ一行は宮廷へと帰り、出来立てホヤホヤの温泉プチ旅行は終わったのだった……。

 

『みんなで温泉!』終

 

 時期は冬だ。
 あと、大事な部分は湯気や光や物とかで隠れてるので安心してほしい。

◆○◆

 この世界は元からの何かそういった事への強いこだわりや璃琳の活躍もあり、下着が今と同じ程度にあります!
 水着も、あります!!!
 多分こういった事に影響を及ぼす人の中に、ヲタクっぽい人が数名居るんだと思う。

 あとコーヒーは明治時代にちゃんとあったみたいなんで、安心して入れた。
 この世界のこの国はお茶文化が根強いけど、若者とかが好んで飲んでそう。

◆○◆

 明治時代くらいの気持ちで書いてるけど、明治時代ってお家はどの程度で建ったの?!
(>Д<)ネット上では分からなかった!
(私の調べ方が悪い可能性はあるし、解析能力があれば分かったかもしれんのだが)
 ってなって、一階の建物で特に豪華って程でもないから(キッチンとか寝泊まりスペースはあるかもしれんが)一年くらいである程度建てられた事にしよう!

 って適当に書きました。
 あと露天風呂は正確には半露天風呂なんだと思う。
 屋根はないけどある程度の囲いがあって、森が見渡せる方も覗き見防止とかでなんやかんやで囲われてるかも。

◆○◆

 天舞ちゃんはお仕事だし一応身分が違うので来てない。
 麗雲達は色々あってこの場にいない。

◆○◆

 書いている途中、明治時代の事調べて
 そういえば、もうこの世界のこの国には平民が通える学校がある気がする……。
 ってなった。
 でも多分亜人は通えないと思うけど。

 というワケで文字の読み書きに興味津々の蘇月ちゃんは、近所の人間の子供からも色々教わっていたり、学校に通えるのを羨ましく思っていたかも。

 

前回

ayano-magic.hatenablog.jp

 

次回

ayano-magic.hatenablog.jp

 

関連記事

ayano-magic.hatenablog.jp

ayano-magic.hatenablog.jp

lunatic.hatenablog.jp

 

原作の広告(2023/4/24 電子版情報)

Cheese!(チーズ!)

 2019年3月号~2023年6月号に王の獣が掲載されており、全号購入可能。
 割高にはなるが連載中なら最も早く王ケモが見られる。
 また、マイクロ&単行本で修正された箇所が電子版でも元の状態で見られると思われるので、単行本とセットで買って変化を楽しみたい人向け。

 

王の獣~掩蔽のアルカナ~【マイクロ】

 53巻まで発売中。
 1巻で大体1話分くらいが見られる。(ページ数による)
 先行配信をしているサイトもある。
 連載中に雑誌より安く、単行本より早く王ケモを見たい人向け。

 

王の獣~掩蔽のアルカナ~

 12巻まで発売中。
 1巻に大体4話入ってる。(1話分のページ数による)
 時間が掛かってもある程度安くまとめて読みたい人向け。

 

*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない