Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 第三十三話 弐の夏『カリスマ皇女の璃琳様!二』

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO! GO!


第三十三話 弐の夏『カリスマ皇女の璃琳様!二』

 璃琳と会う約束の数分前。
 天耀と雪の二人は広い宮廷内を移動し、璃琳の宮の門をくぐっていた。
 ちなみに彼女の宮は後宮の傍だが後宮内ではないので、比較的簡単に出入りができる。
「璃琳は母が違うが私にもよく懐いてくれてね、子供の頃はよく遊んだよ」
 そんな話をしながら歩く彼女の庭は沢山の美しい花々が植えられており、開花期は少し過ぎてしまったが一重から八重まで様々な薔薇の木も多く植わっていた。
「綺麗な庭ですね」
 花の香りを楽しみながら庭を抜け、二人は屋敷の玄関に辿り着く。
 そこには江凱と髪と瞳の色が同じで顔付も似ている着飾った少女、璃琳が待っており、天耀の姿を見つけ笑顔を向けた。
「久しぶりですわね、天耀お兄様」
「最近忙しくて中々会っていなかったからね」
 そう挨拶を交わし、璃琳は二人を応接室へと案内する。
 応接室は外国のお茶の香りが漂い、テーブルの傍で控えていた女官が砂時計の砂が落ちたのを確認し、ティーポットからティーカップへ赤い液体を注いでいた。
 茶器はもちろん、お菓子が並べられた皿も西洋の物だ。
 調度品は彼女の趣味なのだろう。国内外の綺麗な物や可愛い物で彩られ、実はそういった物が好きな雪はついつい目で追ってしまう。
「今日は紅茶にしてみましたの。珈琲でもよかったんですけど、あれはお茶とはだいぶ違いますから……」
 コーヒーもおいしいのだが、雪は飲み慣れていないかもしれない。
 だから璃琳はこの国の者でも受け入れられやすい紅茶。そして砂糖と一緒にバラの花びらを使ったジャムとクッキーを用意しておいた。
「さ、二人とも座ってくださいまし」
 そう言って席に促し、自分も席について女官を下がらせると、璃琳はぶしつけに雪をじろじろ見る。
「あの、何か?」
 思えば璃琳と対面してから、彼女からチラチラ様子を伺うように見られている気配がするなと、雪は感じる。
「いえ、墨と反対の白い狐タイプだなって思って、顔合わせの時から気になっていた物でつい見入ってしまっただけよ」
 そして「ホホホホホホ……」と、口元に手をやるお嬢様にありがちな笑い方をして、墨と一緒に並んだ絵が欲しいと言う。
「きっと、とても映えるわ! はぁ~、今旺眞お姉様と協力して開発中の写真機がもっと良く出来ていたら写真にする所だけど、まだ時間も掛かるしあまり綺麗に映らないのよね」
 興奮した途端口調が変わった璃琳に江凱と同様に猫を被ってるのかと雪が思う中、天耀は璃琳のアイディアに賛成し、今度何とか雪と墨の西洋画を描かせようと約束し本題に移った。
「さて。璃琳は蘇月の事は覚えているかい?」
「ええ、まぁ」
 璃琳はそっけない様子で答える。
「そうか。では、璃琳の目から見て蘇月はどう映っていたかな?」
「そうですわね……。とても真面目な子だとは思っています。ただ、あたしはあの子と接点がなくて……、よく分からないんですの」
「ふむ。じゃぁ、失踪前後やそれ以外で、何か気が付いた事はあるかい?」
「それに関しても、あたしから答えられる事はないですわ」
 璃琳は肩を落とした。
「では、蘇月の友達に心当たりは?」
「友達ですか? ……分かりませんわね」
 璃琳は疑問に思っていそうな顔を向け答え、場にしばしの静寂が訪れる。
「そうだわ!」
 と、その静寂を破ったのは璃琳だ。
「天耀お兄様! あとふた月もしないであたしのお誕生日ですわ!」
「あぁ、そうだね」
「今年は、天耀お兄様と一緒にお出かけして、好きな物を買ってほしいんですの!」
「あはは。一個だけだよ?」
「分かってますわよ! それにあたし、ちゃんと良心的な値段の物を買ってもらうので安心してくださいまし!」
 天耀と璃琳がそんな話をしている間、雪は薔薇ジャム入りの紅茶を一口飲んでから応接室を改めて見渡す。
 とても、綺麗で可愛い。
 そして視線を璃琳の髪飾りや胸元で揺れるペンダントに移した。
『可愛い。いいな、僕も……』
 可愛い小物や素敵なアクセサリーに、ボヤーとしながら憧れを抱き……雪はハッとなる。
『何、考えてた? 今はそんな事思ってる場合じゃないし、僕にそんな資格は……』
 そして、しょげて耳が寝気味になり……。
 天耀は妹との会話に花を咲かせながらも、雪のその様子にもちろん気が付いていた。
『お洒落に興味があるのか?
 恐らく、男として生きて来てこういった物とは縁もなくなってしまっただろうが……。
 そう言えば蘇月は藍月も可愛い物や綺麗な物が好きだと言っていたな』

 璃琳の宮からの帰り道。
 雪と天耀は先ほど食べたクッキーが入った包みを持っていた。
 リボンが掛けられたそれは帰り際に璃琳がお土産だとくれた物だ。
 桃、青、黄のリボンが掛けられた三つの包みがあって、璃琳がどの色がいいか最初に天耀に差し出したが天耀は雪に選ばせ、雪は青色のリボンの物を取り天耀は黄色の物を取った。
 こうして二人並んで歩いていたのだが。
「あの」
 と天耀の宮に入ってしばらくし、雪は立ち止まる。
「疲れたので、一人で休んできてもいいですか?」
 そう天耀にお伺いを立て。天耀はもちろん許可し、雪は主の元を去った。

 

第三十三話『カリスマ皇女の璃琳様!二』終

 

 明治時代にはすでにそこそこ使えそうなカメラがある様なのだが、何か知らんがこの世界のカメラの発達遅れとる!
/(^o^)\
 多分、明治時代くらいっていう概念がこれを作り始めてしばらくしてから生えてきた気がするので、そのせい。
 もしくはサーチ不足。
_(:3」∠)_
 書き直してもいいけど、メンドーだからこのままにしておくわ。

 ちなみに
 カメラ技術が遅れてる場合=おパンツ技術等に力を入れすぎて、出だしが遅れてしまった。
 書き直すなら=璃琳たん、写真を撮らせてちょうだいと大はしゃぎ。

 って感じかな?

 

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次回

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*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない