◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
- 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
- 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第三十五話 弐の夏『江凱の天耀観察日記 一』
俺は江凱。凪の国の第二皇子だ。
そして俺は今、弟・天耀の観察をしている。
何故なら、最近の天耀は怪しいからな!
奴は数か月前からいつも以上に忙しそうにしていた。
元々天耀や俺達は、普段から皇帝陛下である親父の補佐として視察や親睦会や会議などの出席に揉め事の調停から資料集めなどなど、宮廷の外に出てあれこれ物事を行っている。
つまりスゲー忙しい。
と言っても、この文を書いている奴がそういった事が書けないから書かないし、よく分かってないからフワッとしているが。
まぁともかく、そういった普段の仕事とは別にヤツは隙あらば資料とにらめっこしてソロバンをパチパチやっているのだ。
しかもその資料が何かを俺の部下に調べさせたら、親父がどれにどのくらいの金を使ったかの帳簿と、宮廷の出費などの帳簿だった。
つまり親父と宮廷の家計簿を見て、天耀は何かの計算をしてるって事だ。
更に! 天耀の雪に対する態度は、あからさまにおかしい。
天耀が亜人に甘いと言っても、雪が男らしさに欠けると言っても、あれはない。
あれじゃぁまるで好きな女への態度だ。
だが天耀の性の対象は女!
要するに。
今の天耀からは秘密の臭いがプンプンするから、兄である俺がそれを暴いてやろうってワケだ。
まったく。
面白そうな予感がするぜーっ!
◆
ただの好奇心で江凱から監視されている天耀はそんな事にも気が付かず、個人的な仕事……つまり、父や宮廷の家計簿を見ながらソロバンをパチパチやっていた。
ちなみに。花を雪の髪に飾った次の日は原作と大して変わらず、雪が「失礼ながら」と改めて不愉快である事を告げ、天耀が謝っていつも通り過ごしている。
しばらくし、天耀は作業が一区切り付いて伸びをした。
そして近くで簡単な事務仕事(天耀が目を通した書類に判子を押す仕事)をしている雪に「一緒に休憩しないか?」と言って外に連れ出す。
やって来たのは池の近くの日陰。夏でも涼しい風がよく通る東屋だ。
そして二人の前に用意されたのは、アイスクリームだった。
「いいんですか? こんな高価な物……」
素材は牛乳、砂糖、卵、果物を混ぜて固めた物で*3、材料もこの世界のこの時代においてまだ高価な方なのだが問題はその形状である。
冷凍庫という機械がまだ存在しないこの時代、冷凍食品を一年通して作れるのは冷気を操るアルカナ使いしかいない。その為、大変高価なのだ。
「大丈夫だよ。それに先日は悪い事をしてしまったから、そのお詫びだ。ほら、早く食べないと溶ける」
そう言ってスプーンですくってアイスをほお張る天耀を見て、雪もアイスを口に含む。
甘くて、柔らかくて、冷たくて、美味しい。*4
雪はしばらく無言で食べて、天耀はそんな雪を見て微笑み、江凱は物陰からお饅頭と水筒に入った冷たいお茶を飲みながら双眼鏡でそんな二人を観察していた。
アイスを食べ終わり、食後のお茶も飲んだ所で。
天耀は段々と眠くなり、だから「雪、肩を貸してくれ」と雪の肩に寄り掛った。
『やっぱ雪は男のそれとは違うな。いい匂いだ……。それに筋肉質っぽいけどやはり女性っぽい体の感触……』
と思いながら、しばし眠りこける。
顔を赤く染め、俯く雪にも気が付かず。
そして江凱はというと。
『あれ、これどっかで見たな? 確か、璃琳が持っていた少女漫画とかいうやつの……』
◆
アイスを食べた翌日の昼休み。
雪は池の傍にある人面樹の木陰に座って、昨日の出来事を思い返していた。
天耀に肩を貸した時の事だ。
今思い出しただけで肩に温もりを感じる気がして、やっぱり雪は顔を赤く染めてうずくまる。
そしてこう思った。
『もっと、ああしていたかった』
と……。
しかし雪はすぐにそんな気持ちを振り払うように頭を振った。
*◆*
僕はまた……。
ここは、長閑だ。それに居心地がいい。
だから、こんな気持ちになるんだ。
本当はこんな気持ちになってはいけないのに。
それに……。
それに、僕は蘇月を探しにここへ来た。
ここに蘇月がいてもいなくとも、その結果が出れば僕はここを出てゆく。
そうしたら天耀様とはもう……。
いや。何にしたって、僕の目的は蘇月を探す事だ!
蘇月は今も、苦しんでいるかもしれないのに……。
だから、もうこんな気持ちになっちゃ駄目だ。
ごめん、蘇月。
目先の幸せに心惹かれて。
そんな資格……僕には、ないのに。
ごめんなさい。
*◆*
また、冷や汗が全身から噴き出て、胃が痛くなって胃液と共に昼食に食べた物がこみあげて来る。
不安感から、呼吸が浅く短くなった。
雪は吐くまいとこらえながら、体をいたわる様にゆっくり木陰に体の右側を横にして寝そべると、目を瞑る。
『ともかく、休める時に休んでおこう。こんなんじゃ体も頭も働かない』
今は休憩時間中なのだ。だから雪はゆっくり呼吸をしながら心と体を落ち着かせた。
やがて、徐々に落ち着いて……。
それと同時に睡魔が襲い、雪は抗う事無く眠りに落ちていった。
第三十五話『江凱の天耀観察日記 一』終
雪と天耀がアイスを食べた日、旺眞と逞牙も食べてて逞牙のほっぺに付いたアイスを旺眞は拭ってやっておねショタしてた。
あとアイスにはバニラエッセンス的なのも入っているかも?
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