注意
- この物語の元となったのはとある版権物
- 後に矛盾が生まれる可能性アリ
- 色々あってこの物語はいらない子となった為、突然終了の予感
- 私は漫画や小説などを作るのは得意じゃない
- これは創作物だ。実在のものとは一切関係ない
前回
「レン……。
レン。君は、恋をして、愛を知り、そして……。幸せになれるといいね」
私には、できなかった事だが。
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ジョージ・アーバン 59歳
【生年月日】
2014年
【人種】
能力者
【体の特徴】
男性
やや灰色掛った白髪(元は灰色掛った茶色)
肩より長い髪
緑の瞳
【能力】
色々な場面でいい選択を知る事ができる『幸運の道しるべ』
対象者の現在のベストパートナーを知る事ができる『運命の赤い糸』
しかし現在、彼から伸びる『運命の赤い糸』は千切れている
そして幸運の道しるべも、自分の幸せに対して使うと発動しなくなっている
【その他・生い立ちなど】
レンの父親。
というか、レンの遺伝子元の小雪の夫の研究員。
彼は女性が生まれなくなった時代に、小雪との間に女の子・レナをもうけた事が切っ掛けで、小雪とおなかの中のレナを研究機関に奪われた。
その後、研究機関から脱走を試みた小雪が死亡。
ジョージの元にレナが抜かれた小雪の亡骸だけ返される。
ジョージはその事や、EVEの素としてレナが扱われていると知り発狂。
狂気に陥る。
ジョージは初め失われた子供を作ろうと躍起になり、妻の遺伝子から卵子を作り自分の精子で人工授精をしてみたが、何度試しても命が生まれる事がなく。
最終的に妻のクローンであるレンを作り、娘として育てた。
その後、EVEの真実をひた隠しにする世界に復讐をし、EVEを解放する為にレンを外の世界に放り出し、友人の科学者・アッシュや「EVEも人間であり人権がある」と訴える女性政治家などの協力で本格的な行動を始める。
その為、レンと住んでいる頃からEVEを使って彼女らのチップを無効化させる技術の研究をレンに内緒で行っていた。
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小雪はLILITH。新人類の始祖だ。
だから彼女には女の子を身ごもる事が出来た。
だが、世界の頂点に君臨する旧人類は、彼女らの存在を恐れた。
旧人類が新人類に取って代わられる事が恐ろしかったのだ。
だから世界を監視し、LILITHを捕獲し続け、LILITHから生まれた子を元にEVEを作り続けた。
そうやって、本来の旧人類しか生まれない様していた。
ただ、人間は進化しないと生き続ける事は出来ない。
そして人間は、日々進化して行くものだ。
だから私がここで何をしてもしなくても、いずれはLILITHの数が多くなり、奴らの手に負えなくなって新人類がこの世界を支配する時が来るであろう。
だからあの怯えた旧人類共に、こうして復讐をする必要もないのだ。
時が全てを解決するのだから。
だが、私にはできなかった。
だから私は『運命の赤い糸』でレンの運命の人を見つけ、数名の候補にメッセージを送り、真っ先に指定された大金を振り込み更に『幸運の道しるべ』の結果も良い男性にレンを託した。
娘として愛し、幸せになってほしいと願うレンを。
それから、私の旧友のアッシュ、そして各地に散らばる協力者と共に暗躍した。
協力者の中には、娘の様に可愛がっていたEVEを無残に殺された女性議員や、私と同じく産まれて来た新人類の子供と妻を奪われた人もいた。
そんな彼らと協力し、私はEVEのチップを無効化するというテロを働き、各国家に対し「真実の発表」を所望した。
同時に、捉えられたLILITH達を開放する為に武力行使にも出た。
こうして私達は各国に混乱をもたらしながらも、最終的に自分の望みを叶えたのだ。
***
それから何年も時が流れ。
ジョージはレンと共に暮らした孤島で余生を過ごしていた。
彼が起こした事の代償として常に監視下に置かれ、もうこの島を出る事も出来ないが。
ただ……。
「おじいちゃん!」
銀髪の女の子が手を振りこちらへ駆けて、その子と一緒に緑の鳥もパタパタと飛んでくる。
その後ろでは、旦那を連れたレンがゆっくり歩いて来ていた。
「あぁ。私は、とても幸せだ」
――おわり――
ジョージが小雪と付き合ったり結婚するなどのタイミングで『幸運の道しるべ』を使うと、なんか複雑な動きをしたと思うわ。
でもジョージは小雪が好きだから結果を無視したと思うのだわ。
LILITHは新人類だけど、旧人類同士から生まれた新人類って感じで特別感を出してるわ。