- 使っているゲームルールやシナリオは、既存の物を改変したり別の物とくっ付けた感じにして彩乃が作った物
- ルール説明などは不親切設計
- シナリオのお話等は架空の物だから、登場する地名・人・名称などなどは実在の物と関係ない
- TRPGをやっていく中で、親子で説明や相談が行われているなどの部分は書くのが大変なのでほぼカット
- 小説や、掲示板とかのショートショートみたいな表現
- 設定などに矛盾した部分が多く出ると思う(・ω<) テヘペロ
自己紹介
【彩乃】
ドリームランドから来た、普通の女の子
このTRPGでKPをしている
【お母さん】
彩乃のお母さん
このTRPGでPLをしている
【烏丸小鳥】
お母さんのキャラ
人類を憎み滅ぼそうとしている
『魔女の竹箒』という清掃業者に勤務
【西田育夫】
シナリオ内でプレイヤーにとある物件を片付けて欲しいと依頼してきた人物
30歳独身のプレイヤーに友好的なNPC
【魔女の竹箒・社長】
知名度の低い『魔女の竹箒』という特殊清掃や片付けを行う会社を営む社長
過保護気味なNPC
【黒女】
西田家邸宅に出没する悪霊
長い髪の女の形をした黒い霧という姿で、生きている人間を見かけると襲ってくるが、飽きやすい
前回のあらすじ
17時30分、絵里奈の母親・真理恵を引き連れ倉庫に向かう一行。
そこに現れるぼんやりとした人型幽霊。
小鳥は思考を巡らせ人型に問いかける。
「あなたはそこにいますか?」
「私ハ、ココには居マセん」
しかし人型は小鳥達を誘導するように漂い、そして倉庫のとある部分で立ち止まる。
そして17時50分、床に怪しげな文様を見つけ戸惑う小鳥の背後に、謎の白い人影が迫って来ていた……。
以上、ほぼ嘘あらすじでした(・ω<) テヘペロ
前回のお話
最初の記事
ゲームスタート
小鳥の状態
[体力 12/15] [精神 5/7]
[侵食値 80]
ロールプレイ再開
17:50
倉庫
【???】
なんだぁ~?
先客がいたのか
……
…………
………………
何、この
てるてるボーズは
無精髭系イケメン探偵
28歳・男だよ♪
イケメンて
お母さんが言うのもアレだけど
それならもう少し
頑張って描いた方がいいんじゃないの?
描く前に
彩乃にはムリ☆
ってなったから
簡単な方に逃げたんだ~
(イケオジとかいう雑誌の
無料試し読み見ながら
ほぼ丸コピと言うゴリ押しで
頑張ればいいのに……)
取り合えず
先に進めるよ♪
(あー、何だ?
なんか知らない髭の
野郎が来やがった)
こんにちは
私、こういう者です
小鳥は突如として現れた得体のしれぬ男に対し、営業スマイルで名刺を差し出す。
すると相手も、こちらが何者かを聞く前に名刺を差し出し名乗った。
俺は
阿倍野総二郎(あべの そうじろう)
てんだ
探偵をやってる
渡された名刺には彼の名前の他に『逢魔(おうま)探偵事務所』という、胡散臭げな社名が入っていた。
まぁ、ちょっと特殊な探偵だがな
で、最近この家で異変が起きてる
って依頼が来て
解決する為に来たんだが……
……
(怪しい)
この男が怪しいと思った小鳥は
[対人]、もしくは[治療・心]で
心理を探る
[対人(11)]=7・成功
小鳥は彼に
特別不審な動きがない事と
お人好しそうだという事を感じた
嬢ちゃんは片付けに
来てるんだろうが……
あんま驚かないのな
阿倍野は小鳥が渡した名刺をしげしげと見つめた後、可視化できている幽霊4体に視線を向けて、そう口にした。
慣れました
(それにビビってたら
おいしい心霊映像が
撮れないし)
ふーん……
所で、あんた俺が来る
どのくらい前からこの家にいた?
2日前から来て仕事をしていたと答えると、阿倍野は「なるほどね」としばし考えてから口を開いた。
指輪を見なかったか?
こう、ダイヤがはまった
プラチナの一般的な
婚約指輪なんだが
……
刻印がある?
おう
なんちゃら『ミネ』
って入ってるやつだ
それならここに……
小鳥は勿体ぶりながらゆっくりと、ポケットから指輪を出して阿倍野に見せびらかす。
それ、俺にくんない?
返事を待たずに手を伸ばす阿倍野から、サッと指輪を引っ込めると、
理由を聞いても?
と笑顔で聞いてやる。
仕事に使うから♥
持ち主に返す。
ではないんですねぇ……
質屋で売ったりとかしないですよね?
しねーよ
それに一応持ち主に
ちゃんと返すぞ
ってこのおじさんは言ってるけど
絵里奈ちゃん、どうする?
元はと言えば絵里奈達が拾った物なので、そこはちゃんと確認する。
【絵里奈】
私はいいよ
大事な落とし物なら
ちゃんと返したいし
だそうです
じゃあ、どうぞ
小鳥はミネの婚約指輪を阿倍野に渡した。
おう、ありがとよ
(こいつ、幽霊を手懐けてやがるし
それに撮影もしてるっぽいな
……いったい何モンだぁ?)
小鳥の言動に気圧され気味な様子を見せつつも、阿倍野は指輪を受け取ると、倉庫の床に鞄から取り出した黒い布を広げる。
それには白い線で魔法陣が描かれていた。
じゃぁ俺
早速仕事に入るから
外出てた方が身の為だぞ
爆破とかするんですか?
しねーよ
見ると気分悪くなるかもしれねーから
外出てろって言ってるんだ
……
(何か
愉快なイベントの予感)
私の事はお気になさらず
続けてください
と言いつつ、小鳥は阿倍野の様子をカメラに収められるように、部屋の隅に移動しつつ体の向きを調整する。
阿倍野の方はそんな小鳥の態度にため息をつきつつ、魔法陣の上に幾何学模様が描かれた蝋燭と婚約指輪、そして紙でできた人の形を模した物を置く。
紙でできた人の形を模した物に対し
[目(12)]=16・失敗
特に何も見えなかった
更に彼は煙草を咥えつつ紙の束を取り出すと手に持ち、ライターで煙草と蝋燭に火をつけた。
来いよ米沢美音
今から俺が
お前の願いを叶えてやる
阿倍野がそう言葉を発した直後、周囲の温度が下がったのを肌で感じる。
今までも幽霊が居るのならば気温が低くなったのを感じてはいたが、それとは比にならないくらいの冷え込みに小鳥は身を縮こませた。
そういえば冷え込みと連動して、周囲がだんだん暗くなっている様な感じがする。もちろんそれは、日の陰りとは違う。
先ほどまで外のセミの声や鳥の鳴き声がここまで聞こえてきていたのに、それもいつの間にか消えてなくなっていた。
蝋燭の炎が揺れる。
そして、いつの間にか魔法陣の上に、小鳥の作業妨害を散々してくれた黒女が佇んでいた。
奇妙な現象を
目撃した事により
[精神(現在値)]チェック
[精神 5/7]=13・失敗
[精神 4/7]
[侵食値 85]
(私は
もうダメかもしれん)
返シテ……帰シテ……
痛イ……
会イタイ……
怯え逃げ出す真理恵と絵里奈と、この場に留まり浮遊する2体の人型、そして余裕な顔で黒女と対峙する阿倍野。
おう
婚約者もお前さんに
会いたかったとさ
阿倍野が話している内に、紙でできた人型の物はゆらゆらと白い煙を出し、それは指輪を持ち上げつつ人の形を成形する。
ごめんね
遅くなって……
あぁ……
……あ……と
あき……と
黒女の言葉を受け、白い煙はますます人間に近付く。やがてそれは、申し訳なさそうな顔をした男になった。
ごめんね美音
もう一人にしないから
彼は黒女を抱きしめると、指輪を黒女……いや、美音の左手の薬指にはめる。
すると美音の黒い色が抜けていった。
【美音】
私……
私、怖かった
苦しくて痛くて……!
男は、そんな美音の言葉を遮るようにキスをした。
(ゆ……
幽霊の
ラブシーンだ!
貴重だ!!)
小鳥は空気を読まない事は考えたが、静かに2体の幽霊(?)を見守る。
もういいんだ
終わったんだ
これは『悪夢』なんだ
全部夢なんだ
君は、目が覚めたから
もう怯える必要はないんだよ
さぁ、行こう
本来行くべき場所に
そして2人は発光し、やがて姿を消していた。
お!
浄霊成功♥
指輪があったから
サクッといったかな?
携帯灰皿に煙草を捨て、阿倍野は持ってた紙の束を鞄に仕舞う。
気が付けば、気温や明るさは元に戻り、外の音も聞こえ、2体の人型幽霊も消えていた。
嬢ちゃん
これでもう幽霊は
出てこねーはずだから
心置きなく仕事ができるぞ
は?
どういう事?
だ・か・ら
この家の幽霊
全部いなくなった
って言ってんだよ!
え……
全部いなくなるのは
困るんだけど……
何でだよ!
心霊映像を納めて
動画サイトで稼ぎたいから
黒女……
ミネとか言う奴以外は残してもらわないと
ハァ?
嬢ちゃんそれ本気で言ってるのか?
ってか、何モンだアンタ?
私の名前は烏丸小鳥
夢の為に金を稼ぐ
特殊清掃員
そして今日から……
(ア ン タ の
ス ト ー カ ー だ……)
といった所で、次回・後日談+反省会予定!
できる……かな?