- この物語の元となったのはとある版権物
- 純粋な漫画でも小説でもない
- 後に矛盾が生まれる可能性アリ
- 色々あってこの物語はいらない子となった為、突然終了の予感
- 私は漫画や小説などを作るのは得意じゃない
前回
レンはお金を持っていない。
もちろん父からお小遣いをもらっていたので家に帰ればお金はあるが、御影荘にはまさに身一つでやって来たので今は無一文だ。
更に御影荘には自分の生活費を出してもらっている。
ついでに買い物に付き合えばお菓子を1個買ってもらえる。
だから現状生活するうえで特に困る事もないので、何か物をねだる様な事はしなかった。
それでもこの御影荘の住民は(ボク以外)優しい気性なのか、何か必要な物はないかと合間合間に気に掛けてくれる。
もちろん「急ぎで欲しい物はない」と断っていたが、そろそろ給料日である。
という訳で、シンは前にレンと約束していた買い物の話を勇気をもって切り出した。
ホー
ホーは怒っていた。
ジョージ(レンの父の名)がレンを外に出さない事に「教育上よくないのではないか?」と事あるごとに口を酸っぱくして言ってきたホーであったが、まさかこんな事になるとは予想外だったのだ。
更に二人で出かけてレンの荷物を持ったジョージだけ帰って来た後の
「レンはEVEが欲しいという人に預けてきた」
と言う彼の態度もホーを苛立たせた。
「ちゃんといい人を選んだよ。レンはきっと向こうで楽しくやっているに違いない」
そんなの実際に見てみなければ分からないだろう。
ホーはそう言ったがジョージは取り合わない。
おまけにレンと話したくとも、彼女のスマホは孤島の自宅に戻って来ていて電話ができない。
預け先も一切教えてもらえなかった。
「しばらくしたら会わせてやるから、それまで大人しくしていてくれよ」
ジョージからそう言い聞かせられ何日かたった後、ホーはやっとこさレンの居場所を聞かされて「レンの様子を見て来てくれ」と頼まれた。
なので急いでレンの元に飛んで行ったのだが……。
確かにジョージの言う通り、中々いい家に向かい入れられ楽しくやっているようだ。
それはそれで疎外感やジェラシーを感じてホーはモヤモヤしたが、何よりもジョージの言った通りだったのは腹が立った。
その後。
ホーがレンから預かった手紙をジョージに渡しムッス~とする事数日。
ジョージがこう話しかけてきた。
「ホー、君はレンの元で暮らしてくれないか? その方がレンも喜ぶだろう。
それと、早くあの子の荷物を送ってあげなくてはいけないね。これ以上怒らせると後が怖い」
そう言ってジョージはくすくす笑う。
本当に怖いと思っているのだろうか?
「だからひとまずホーは、スマホを持ってレンの所に行ってくれないか?
そしてレンに他の荷物は三日後には届くと伝えてくれ」
こうしてホーはリュックにレンのスマホを詰め、レンと一緒に暮らせるとウッキウキで海を渡っていた。
買い物当日
車に乗る二人はラジオを聞いていた。
ラジオは音楽を流した後、ニュースを読み上げる。
それはアパートから男性の遺体が発見された事と、その死んだ男性は所有していたEVEを虐待していたという暗いニュースだった。
それに関連付け、所有しているEVEを風俗店で働かせて遊んでる男がいる事や、なくならないEVEへの虐待とどう向き合うか? なども話されている。
更にこの事件には死神*2という存在の関与があるのでは? という事と、EVEの虐待防止に意欲的な女性議員の話題も出ていた。
しかしあまりにも暗いので、シンはラジオの話を遮るようにレンに声を掛ける。
一方その頃サチは。
ホーがサチの顔面にクリーンヒットした頃、レンとシンはショッピングモールに到着していた。
この世界のショッピングモール
●商店街的な雰囲気の店舗の集合体
●店舗に住居がある物やそうでない物がある
この世界の服事情
●現実世界のしまむらやUNIQLOのようなお店はある
しかし無地でシンプルな服ならいつでも購入できるが、プリント・刺繍入り、流行物などはお店やネットなどで注文が必要(しかし元になるデザインの試着は可能)
●出来上がったらお店や自宅などで受け取れる
●プリントや刺繍が入った程度の物なら、店側が数時間で入れる事も可能な場合もある
ちなみに普段よく使う雑貨以外の物も、服と同じくすぐに手に入らない仕様である。
レンが服を買おうとしているのは現実世界のしまむらの様なお店で、店側でプリントや刺繍も入れてもらえる。
だから先に買いたい服を決めてショッピングを楽しんだ後、出来上がった物を取りに行こうとなった。
※レンの持っている端末は、お店の端末
シンは、EVEを描いてる地球外生命体のセンスがないとかそういう問題とは別に、レンのファッションセンスがクソダサだと知った。
その頃御影家では。
ホーは喋れる事を隠し、必死に普通の鳥のふりをしていた!
※サチは謎の声を特に気にしてない。
サチへのプレゼント選び
服関係の買い物がいったん終わり、レンはサチへのプレゼントを何にしようか迷いまくっていた!
「物は好みもあるし難しいね」
シンはそんな事を言いながら、レンが変な物を選ばないか見張る。
ちなみにレン以外はレンが来る前に事前に何を買おうか相談しており、プレゼントに迷う事もプレゼントが被る事もない。
なのでシンはその知識を生かし、レンにサチの好みを教えたり被りを防ぐ助言をしてみたが、それでもレンは迷っていた。
こうして二人は無事にプレゼントを買い、自分の欲しい物も買って、家のお使いをして、服を取りに行って帰った。