これは藤間麗さんの『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の二次創作であり、オリジナル作品ではありません。
王の獣の暴走感想妄想記事にぶち込んだ絵にストーリーを加えた物なので、矛盾してる箇所もあります。
また原作とはかなり違う代物になっており、キャラ崩壊、世界観崩壊は当たり前です。
(というかそもそも原作だと人型の主人公が人の形ですらなくなっている)
そして私は1次落ちでも評価してくれる小説公募の評価シートで、『構成』が常に低かったです。
それでもいいよっていう人は、のんびり見ていってね!
POW抵抗に失敗した哀れな謎生物の末路まとめ↓
時は20XX年。
世界の獣にとある異変が起きていた。
なんと、新たに生まれた獣の中にごく稀ではあるのだが、人語を解し人語を喋れるようになる知能や内臓器官が人間に近い獣が生まれる様になったのだ。
しかし彼らは血液などを検査すれば性別的な要素を検出できるのだが、生殖器がなく繁殖する事が出来ない一世代限りの不思議な生物であった。
そしていつしか人々は、彼らを『ケモノっ子』と呼ぶようになったのだ。
しかしケモノっ子の境遇はけして良い物ではない。
実の親(普通の獣)からはその特殊な性質から嫌われ育児放棄される事が多々あり、人間からは物珍しいペットとして高額売買される他、悪魔と恐れられて狩られてしまう事もあった。
しかしその行為が一部ケモナーをキレさせた。
謎多きケモノっ子ではあるが、そんなぞんざいな扱いが許されていいのだろうか?
否! 許されるべきではない!!
こうしてなんやかんやあって、今ではケモノっ子を保護する『ケモノっ子パーク』(ほとんどは動物園と併用している)が世界各地に広がって、ケモノっ子の救済をしているのだった……。
幼い頃に母に追い出された双子のケモノっ子、白狐のランとソウ。
2人は山で比較的上手くやっていたのだが、ある日ソウが人間共に捕まってしまう。
そして「ソウを返せーっ!」となったランの、ソウ探しと人間共への復讐の旅が始まった。
のだが、どこに行けばソウと会えるの分からないランは人間共から物資を奪い取り、無賃乗車をし、行く当てもないままフラフラ町を彷徨っていたら、(住民の情報提供により)人間(ケモノっ子パーク職員)に掴まって帝都・ケモノっ子パークに拉致(保護)されてしまう。
そこではソウに会えなかったが、おいしいご飯と温かい寝床にありつけたランはこう思うのだ。
『何だかよく分からないけど、ここを拠点にソウを探そう! しかもここなら人間共に復讐するチャンスもあるぞ!』
こうしてランは早速ソウを探しつつ獣の恐ろしさを人間共に分からせる為、動き出したのであった……。
ラン、復讐に燃える
人間共に復讐をする為、帝都にある人間が幅を利かせケモノっ子をこき使う『ケモノっ子パーク』に潜入した(と思い込んでいる)白狐のラン。
深夜、ランは早速愚かな人間共を痛めつける為に飼育員が暮らす寮の一室に『ひみつへいき』片手に忍び込むのであった……。
そう、恐ろしい事にランはマッキー(油性)で顔に落書きをしようとしていたのだ……!
がしかし。
寝ぼけてた飼育員にキャップを外す隙すら与えられず返り討ちにあい、そのまま朝まで仲良く寝てしまい、後日……。
『ケモノっ子パークで保護した白狐のランちゃんは、寂しがり屋さんでした💗』
とかブログに書かれてしまう。
ちなみにこの飼育員、馬鹿なランに自己紹介をする時にちゃっかり「僕は飼育員の天野さんだよ」
と教えた為、ランから「天野さん」と呼ばれている。
もちろんランは天野さん以外ほぼ全員呼び捨てである。
そして「僕は強い男の子だぞ!」とランは言い張っているが、保護された時に行った検査で女の子であるという事がケモノっ子パーク全職員に知れ渡っている。
ラン、仕事に燃える
「人間共に、ケモノの有能さを知らしめてやる!」
と息巻くランは、飼育員の一人・太田に仕事をさせろとねだる。
あまりにもしつこいので太田は渋々と(このくらいならできるだろう)と、給湯室の食器洗いを命じた。
「僕の有能さに震えるがいい人間共!」
と、意気揚々と任務に勤しむランであったが……。
突如現れた黒狐のコゲに邪魔をされ、あえなく失敗に終わる。
この後ブログに
「喧嘩するほど仲がいい、白狐のランちゃんと黒狐のコゲ君です🦊」
と、事務員の栄に撮られた動画付きでUPされてしまう。
ちなみに栄はランに自己紹介をした時「私は事務員の栄お姉さんよ」と名乗った為、ランから「栄お姉さん」と呼ばれている。
ラン、楽器演奏に燃える
ランは天野と一緒に、日和という男が働くケモノっ子パークで人気のカフェにやって来た。
そこでフルート奏者の三毛猫玉三郎・通称タマちゃんが、優雅にフルートを吹いているのを見る。
「僕だってこのくらいできる!」
ランはタマに対抗意識を燃やしつつ自分の教養の高さを人間共に見せ付けようとタマのフルートを奪って吹いてみたが、当然鳴らない。
音が出ない=何か詰まってると思い、フルートをブンブン振ったら手からすっぽ抜けてカフェにある噴水に落としてしまうのだった……。
この後、天野と一緒にフルートの回復に精を出し、見事元通りにしてタマに返せて一安心のランであった。
ラン、迷子になる
ランが保護されてた時、眠っている間にある程度の検査などはしていたのだが今日はその時できなかった予防接種をする事になった。
がしかし、注射をされるとTウイルスに感染すると勘違いしたラン。
『天野さんは優しくしてくるけど、やっぱり悪人だな!』
とか
『この医者……僕を騙せると思ってるな!』
とか思って、意気揚々と診察室から逃げ出す。
尚、彼女はケモノっ子パークの食事や環境が気に入っており、(方向音痴なのもあって)野生に戻るという選択肢はない模様。
そして予防接種は「注射が怖いのかな?」と勘違いした天野達の配慮で、ランが泣き疲れて眠った後に行われたのだった……。
ラン、奉仕する
迷子の後、色々と勘違いをしていた事が分かり少しは人間を信用したラン。
なので、今度こそケモノの有能さを見せつける為と言い訳しながら天野にお礼をする為、とある行動に出る。
天野の後を付け、パーク職員が汗を流す為のシャワールームにやって来たラン。
そこで天野の背中を流してやろうと思っていたのだが、その前に彼の体をじっくり観察してしまう。
ちなみにこの後、このシャワールームだとゆっくりできないからという理由で天野は自宅のお風呂にランを誘い一緒に入った。
そしてランはお風呂で遊ぶ事を覚えた!
ラン、悪人共をシバキ倒す
栄×柴犬ヤイバ、日和×三毛猫タマ、入江×黒狐コゲ、天野×白狐ランの8人は、お祭りに来ていた。
そんな中、ケモノっ子が誘拐される事件が発生する。
その現場を目撃したランとヤイバは、天野達の制止も聞かずに犯人の車に乗り込む。
着いた先は拉致したケモノっ子を見世物にする悪い奴らの拠点だった!
お祭り会場で手に入れた光るステッキとサイリウムで悪党共の拠点を引っ掻き回したランとヤイバだが、気が付くといつの間にか(天野達に呼ばれて)やって来ていた警察に良い所を取られてしまう。
あと、この後2人は天野と栄に怒られた。
ラン、お茶を入れる
ケモノっ子パークでは調教師の入江指導の下、ケモノっ子の劇が開催されている。
ランはその劇に出て、生き別れの弟に自分の存在をアピールするついで天野に褒めてもらいたい。
なので早くデビューする為にランは太田やヤイバにこっそりと自主練を手伝ってもらい、ついに本日堂々のデビュー!
がしかし、何者かにより茶にデナトニウムを入れられ吹いてしまう。
会場は大うけだったもののあまりの仕打ちにランは天野にしがみつき、むせび泣くのであった……。
ラン、ルリに出会う
今日は園長の娘で入江の妹、最近Bカップグラビアアイドルデビューしたルリちゃん16歳の誕生日。
なのでケモノっ子パークのカフェを貸し切ってお誕生日パーティーをしている。
が、招待したパーク職員達が業務を忘れてパーティーを楽しむ為ケモノっ子達は外でお留守番。
所でケモノっ子は普通の動物に比べれば人間の食事を口にしてもある程度は大丈夫だが、取り過ぎは体に悪い。
しかしそんな事を知らないランは、この仕打ちに「人間ばかりずるいぞ!」と拗ねてしまう。
という訳で後日。
天野は女子力の高い太田と日和に協力してもらい、カフェのキッチンを借りてケモノっ子でも沢山食べられる可愛いプチケーキを作る。
その間に栄と入江は部屋の飾りつけをし、ラン達ケモノっ子を招いてプチパティーを開くのだった。
こうしてランはようやっと機嫌を直したであった……。
ラン、習字をする
ランが次のショーに向け習字の練習をしている時の事。
うっかり墨汁を尻尾に付けてしまった。
それを見た入江は……。
こうしてランは太田に救出されたが、尻尾の先はしばらくくすんでしまったのだった……。
そして後日色々あって、ランがほぼ毎日食べていたクマさんパンケーキやウサギさんリンゴなどの可愛い食事が太田手作りだと知り彼に懐く。
ラン、太田にデレる
(ランが真っ白ですが、尻尾がくすんだから漂白された訳ではございません。
ランのセリフは誤植です。実際には「太田ー!」と言っています。
そして後ろの黒兎は新たなケモノっ子ではなく、天野を描くのが面倒だったため兎にして描いただけです(虚))
ケモノっ子の為に可愛くて美味しいご飯を作り、ケモノっ子だけではないパーク内の動物の世話をし、馬鹿なランのサポートを陰ながら行っていた太田にようやっと懐いたラン。
「お前は今日から僕の部下2号だ! 1号は天野さんだぞ!」
と、偉そうな事をニコニコと言っているのであった。
ラン、かくれんぼをマスターする
帝都名所でもあるケモノっ子パークで、そろそろ『ケモノっ子フェスティバル』が開催され『ケモノっ子パレード』も行われるわけだが……。
自分の担当ケモノっ子・ランにどんな衣装を着せようか考える飼育員・天野であった。
更に、ちびっこ対抗『ケモノっ子かくれんぼ』もあるのだが、最後まで見つからずに残ったケモノっ子には豪華賞品が当たると聞いて張り切るラン。
早速かくれんぼの練習を始めるのだが天野が甘すぎて練習になっていない。
ついでにブログには
『そろそろケモノっ子フェスティバル開催です!
白狐のランちゃんは飼育員の天野お兄さんと太田お兄さんに手伝ってもらいながら、かくれんぼの練習をしていますよ~』
って、練習になってない練習光景動画付きで書かれた。
ちなみに衣装は「これがカッコイイ!」と海賊の衣装をランが選んでしまい、天野は少し残念な気持ちになるのであった……。
ラン、天野からプレゼントをもらう
ケモノっ子パークで人気者になりつつあるラン。
隠れて過剰にモフりたがるケモナーの入江やパークにやって来る不審者、そして迷子対策にキッズケータイ機能付きペンダントを天野からもらう。
無駄に長い設定
こちらの世界の設定は上に書いた以外にもこんなのがある。
ケモノっ子の間ではこんな噂が広まっていた。
「『獣の王』になれたケモノっ子は、願いを1つだけ叶えてもらえる……」
獣の王になれる条件が何なのかは分からない。それが事実かも分からない。
しかしそんな漠然とした噂であってもケモノっ子は各々の願いを持っており、『獣の王』になる事を夢見ている。
ランは弟のソウに会いたい。
ヤイバは元体操選手で、怪我で足が上手く動かせず引退せざるを得なかった栄の足を直したい。
コゲは「コゲが人間だったら旦那さんにするのにね」と言ってくれている、大好きなルリの為に人間になりたい。
そしてタマは日和の幸せを願っている。
そんな各々の願いを胸に、彼らは『獣の王』を目指しているのだ。
とか何とか描いてる途中でこういうのを色々思いついたので、この際TRPGにでもしてみたらいいんじゃないか?
と企んだのだが、いかんせん企んだのが私なので実行するとは限らない。
あと私の中ではランちゃんの声は、でびでび・でびる様ことでびちゃんのイメージ。
そういえば完結していないので……
実はソウは密猟者に捕まり飛行機で海外に輸送されていた。
しかしその飛行機に偶然乗り合わせていた入江のパッパとパッパのケモノっ子・キョウがソウを発見。
無事保護……という訳にもいかず、飛行機はハイジャックの末墜落。
一人と二匹は無事に謎の島国へと上陸できたが、謎島に住む人狩り原住民に追われる事となる。
その後彼らは謎島の秘密を暴き、ちょうどやって来た救命艇で島を脱出。
日本に帰還……と思ったら今度は船が海賊に襲われて変な国に連れて来られてルパン三世みたいに王女を助けたり脱出劇を繰り広げたり、何やかんやあってヌーの大群に追いかけられたりと、ガリバー旅行記みたいな紆余曲折を経てようやっと無事日本に帰還。
こうしてランはソウと再会できた。
ソウはヨナヨナしていた男の子だったけど、この大冒険を経て立派な男に成長していたのだった……。
それから。
二匹は天野さん達の元を離れずに、いつまでも仲良く暮らしましたとさ。
めでてぇぜ!
――しまい――