- この物語の元となったのはとある版権物
- 純粋な漫画でも小説でもない
- 後に矛盾が生まれる可能性アリ
- 色々あってこの物語はいらない子となった為、突然終了の予感
- 私は漫画や小説などを作るのは得意じゃない
前回
レンが来てからしばらくたった頃。
*
「コピー用紙?」
事務室に手紙を届けに来たレンからコピー用紙が欲しいと言われ、イツは聞き返す。
「うん」
レンはコクリと頷いた。
絵でも描くのだろうか? いや、折り紙がしたいという可能性もある。
そうイツは考えながら口を開く。
「コピー用紙でいいのか? 他にも紙は色々あるが」
旅館内の案内に使ったり飾りを作ったりで、事務室には色画用紙や折り紙も置いてあった。
「裏に何も書かれてない紙なら何でもいい」
なるほど。それなら確かにコピー用紙でよさそうだ。とイツは納得すると「何枚くらい必要だ?」と聞く。
「んー、1、2枚」
「そうか」
イツはプリンターに近寄ると、セットしてあった用紙を5枚ほど抜き取りレンに手渡した。
お父さんへ
お父さん元気?
私は元気。
今いる御影家の人達は大体優しいし、見ていて飽きない。
海がないけど山はあるし、空気も綺麗。
それに和室の部屋をもらったし、緑茶も和菓子もおいしい。
友達も初めてできたし、賑やかな食卓って結構面白かった。
あと温泉にも入った。
最近も御影家にいるアイとサチっていう女の子と三人で温泉に入ったよ。
最初は他人とお風呂に入るのはイヤだったけど、お話したり背中洗いっこしたりするの楽しかった。
でも、お父さんがいきなりこんな事したのは怒ってる。
今度会ったら、ちゃんと事情を説明してね。
あと私の服とか荷物、早く送って。
レンより
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