- この物語の元となったのはとある版権物
- 純粋な漫画でも小説でもない
- 後に矛盾が生まれる可能性アリ
- 色々あってこの物語はいらない子となった為、突然終了の予感
- 私は漫画や小説などを作るのは得意じゃない
前回
*
私はずっと、孤島に住んでいた。
大きな家には私と父とホー、そして私達だけでは手が回らない家事をするロボットのセシルで暮らしていた。
4人で住むには広すぎる家には通販で購入した物を届けるドローンと、父の友人のアッシュさんが時々訪ねて来るだけだ。
そして私は、外の世界の事を家族やアッシュさんから聞いたりネットを通して知る事はあったが物心ついた時にはこの島から出た事がなく、直接目にする機会はなかった。
そんなある日。
突然、父から2人で遊園地に行こうと誘われた。
それからお店でたくさん買い物をしようと。
……今思えば、その誘いは変だった。
何せ私が「外の世界に行ってみたい」と言っても「レンにはまだ早いから」と、10年以上もこの島から私を外に出そうとしなかった父なのだ。
本来ならば何か裏があると疑うべき所だろう。
だけどその時の私は外の世界を直接目にする事ができる事と、ずっと行ってみたかった遊園地で遊べるという嬉しさで、些細な不信感を感じる事もなく父との初旅行の準備を始めたのだ。
そして当日。
私はホーとセシルに見送られて、アッシュさんがこの島に来る時に乗って来る小型飛行機に乗り込んだ。
飛行機は海や陸地の上を飛び続け、やがてどこかに着陸した。
それから初めてのタクシーに乗って、初めての街を窓から見て、初めてのホテルに着いたのは、もう日が沈みかかった頃だ。
遊園地には明日の朝に遊びに行く予定だったけど、何もかも初めてだらけで私は興奮していたから、私が今晩眠れるかと父が心配していたのを覚えてる。
まぁこの心配は杞憂に終わり、私は疲れていたのもあって案外あっさり寝入っていたが。
こうして迎えた朝。
初めての遊園地は、すごかった。
着ぐるみとか風船とかお店が全部可愛くてカラフルで、乗り物もメリーゴーランドとか、ゴーカートとか、ジェットコースターとか色々あって、私は全種類制覇した。
面白かった。
特にゴーカートと絶叫系が。
……父は年齢もあって見ているだけだったけど、それでも私は嬉しかった。
写真もたくさん撮ってくれたし。
この日は買い物もたくさんし、お土産もたくさん買った。
楽しい1日だった。
なのに次の日。
2度目の買い物を午前中に楽しんでからホテルに戻り、テイクアウトしたお昼ご飯を食べてから眠気に襲われ……。
気が付くと
一瞬事件に巻き込まれたかと思ったが、あの父親が突然私を外に出したのがそもそも不自然だ。
それに眠気に襲われる前、父はこんな事を言っていた。
……あの時の私は呑気にそんな事を考えていたが、違ったのだ。
それに
シン達と出会ったあの日、ボクがどこかに行った時にシンのスマホで調べだけど、それっぽい事件が起きた様子もない。
その後も何度かパソコンやスマホを借りて調べてみたけど、結果は変わらなかった。
何で突然よその家に? とか、なにも裸にする事はないとか、色々思ったりもしたけど取り合えず。
思い出し怒りを発散させるレンであった。