Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 第四十四話 弐の夏『次は墨の番だぞ』

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO! GO!


第四十四話 弐の夏『次は墨の番だぞ』

 璃琳は天耀達に蘇月との出会いや、やり取りを話した。
 もちろん、蘇月の好きな相手の名前など伏せつつ。
 そんな彼女の目じりに涙がにじむ。
「璃琳様も探していたのですね……」
 藍月は自分が他者から随分思われていたのだなと、改めて実感して心がホンワカした。
 一方江凱はため息一つついて口を開く。
「あの日の夜、お前途中から機嫌が悪かったろ。で、宴が終わってしばらくして会った時は半べそかいてたしよ。
 ずっと何かあたんだろうなー。とは思ってたが、まぁ喧嘩だろって思ってな。
 蘇月も失踪だっていうし、俺も特に関係ないだろって何もしてこなかったけどよ。
 でも蘇月がぜーんぜん見つかんねーし、おまけに失踪じゃなくて誘拐の線も出てきて黙ってるワケにはいかなくてな」
 すまねーな。と謝ろうと思った所で、璃琳に襟首を掴まれてしまう。
「は? 誘拐?! それってどういう事よ?!」
 彼女は『藍月の予想が当たってた?!』と思いつつ、動揺して兄を揺さぶる。
「まぁ、落ち着け。順を追って説明すると、ここにいるのは雪じゃなくて藍月」
 そう言って藍月を指さす。
「やっぱり!」
 江凱は知ってたかと言って、妹を引きはがした。
「という事は、ここに来たのは……」
「そ。わざわざ性別と名前を偽ってここに潜り込んだのは、蘇月が宮廷内にいるんじゃないかって探しに来たから」
 ここで天耀が口をはさんだ。
「ちなみに、情報を色々集めて調べた結果だが。
 蘇月は失踪ではなく誘拐の線が濃厚で、しかもまだこの宮廷内にいる可能性が高い」
「?! ここにまだ、蘇月が……?」
「というワケで、のっぴきならない状況を打破すべく可愛い妹に口を割ってもらったワケだが……」
 意地悪な顔をする江凱に、璃琳はつまらなそうな顔を向けた。
「他にも口を割らなきゃならないヤツがいるよな~? 墨」
 江凱はそう言うとプラプラしながら黙って話を聞いていた墨を見上げる。
 墨は視線を外した。
「あの夜さー。璃琳以外にも様子がおかしかったやつがいたよな~?」
「さぁ、誰の事でしょうか?」
 墨が視線を逸らしたまま返す。
「そいつはさぁ、蘇月が失踪したっていう話を聞いた時も、蘇月からの手紙の話を聞いた時も、動揺してたよな? なぁ、墨」
 おそらく墨は、何か情報を持っている。
 あの夜、何かあったに違いないと江凱はそう睨んでいた。
 もちろん確証はない訳だが。
「璃琳はちゃんと話したぞー。だから次は墨、お前の番だ」
 しかし墨は知っているとも知らないとも言わずに黙っている。
「ちょっと! 何か知ってるなら話なさいよ! 些細な情報が解決に繋がる事だってあるんだから!!!」
 璃琳もそう言うが、墨は強情にも黙ったままだ。
「そう来たか。じゃ、……おい藍月」
 江凱は藍月に顔を向けた。
 そして、こうなった場合の為に用意しておいた『とっておき』を使う。
「璃琳の胸を揉みしだけ。これは皇子の命令だ!」
「は?」
 と、怪訝そうな顔の藍月。
「ちょ、藍月に変な事を命令しないでください!」
 天耀は慌て。
「な! 実の妹に対する態度じゃないわよそれ!」
 璃琳も抗議する。
 しかし……。
「話します」
 そう墨はあっさり答え、そしてそんな光景を『私は、一体何を見せられているんだ』と、やっぱり引き気味で見ている太博がいた。

 

第四十四話 『次は墨の番だぞ』終

 

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*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない