◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定！」
- 原作のネタバレと世界観＆キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん！
- 王の獣は単行本７巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第五十九話 参の夏『掩蔽の理由』
蘇月は今までの事を話した。
母の死体を見ていた事。従獣になった目的とそれが難しいと思っていた事。璃琳と友達になった事。璃琳誕生日の日、璃琳と喧嘩し墨に酷い事を言い、そして怪我をした事。*3その後アルカナに目覚めた事。そのアルカナは危険だと理解している事。*4
そして、望んでここにいる事を。
その話が終わった頃、今度は宗現が口を開く。
「それでは、次は私の番だな。だがその前に、天耀。お前は蘇月が語った監禁の理由が真実だと思うかい？」
宗現は息子に謎掛けをするように問いかける。
「と、言いますと？」
「私はこの国の皇帝だ。私情を挟めない時もある。
今はまだ何もしていないだけで、蘇月を苗床に同じ能力持ちの兵器を作ろうとしていたかもしれない。
それに人間の欲というのは底が知れないものだよ？ だからゆくゆくは不老不死を追い求める為の道具として利用しようと企んでいるのかも……」
「宗現さん！」
蘇月が咎める様に宗現の名を呼ぶ。
そして天耀は、首を横に振った。
「それはないでしょう。父上は優しいですから」
その言葉に宗現は「優しい、か」と笑う。
「そもそも、父上は蘇月が好きそうな本を持ち込んでいた様ですし、この限られた空間で彼女が最大限楽しく暮らせるように努力している気配があります」
そう言って、天耀は近くで咲いていた花に手を寄せた。
ここは蘇月が育てたがった植物でいっぱいだ。
「それに、あなたは誰よりも亜人と人間の関係性に疑問を抱いていた。
そんな人がおいそれと一人とは言え亜人に酷い行いを出来るとは思えないので。
それに……蘇月は武器を持っていますよね？」
藍月との戦闘が終わった後、蘇月が手にしていた短刀を元の帯の中へしまったのは天耀もしっかり見ている。
「もしやましい気持ちでここに閉じ込めておくなら、そんな物は必要ないはずだ。
なので父上は邪な者達に蘇月のアルカナを知られ奪われない様、この場所を閉じ込めておく為の檻ではなく、身を守る為の城として使ったのだと思っていますよ。
ただ……。
しいて言うなら、父上は怖かったのだと思います。『蘇月』が何者かに奪われ虐げられるのが。
だから、自分の傍に隠していたのではないですか？」
その言葉に宗現は目を見開き。
「そうか」と、どこか安心したような、誇らしそうな、そんな顔をし。
「では、次は私が話そう」
と、影に置かれたベンチに腰掛けた。
「それから。藍月、それに蘇月の母親と……、父親の事も話そうと思う。長くなるがね……いいかな？」
そう言って彼は藍月と蘇月、それに彊虎を見やり。
藍月は『何故宗現様が母と父の事を？』と不思議そうな顔をしていたが、蘇月と彊虎は静かに頷く。
「では、まずはどこから話そうか……」
宗現は、遠い過去を思い出すように目を瞑った。
第五十九話『掩蔽の理由』終
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