◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定！」
- 原作のネタバレと世界観＆キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん！
- 王の獣は単行本７巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第六十一話『宗現二 永遠の別れ』
隣国との戦争が起きた。
国境付近で起きた戦だ。*3
私は一人でも多くの兵を生かしたくて、金華に戦地で兵の傷を癒してほしいとお願いしてしまった。
だが、理由はそれだけではない。
「金華。これが終わったらお前の功績を称え、再び宮廷で暮らせるように手配する。
もちろん、藍月と蘇月も一緒だ。
また、共にここで過ごそう」
宮廷にて、任務を与える為に再び金華とこうして顔を合わせ伝えた私の言葉に、彼女は嬉しそうな微笑みを返す。
こうして金華は私の与えた任務を快く聞き入れ、藍月と蘇月を家に置いて早速戦場で働いてくれた。
だが、彼女に万が一があってはいけない。だから孔先を護衛に付けた。
孔先はその時、敵国に妻子を殺され。戦場の最前線に立たせるのは、かえって危険と判断していたからこその役目だ。
そして私は全力で戦争を収束させようと動いた。*4
それに。
この戦争が終わったら、また金華と共に過ごせる。
夫婦にはなれないが、またあの頃の様に会って話がしたい。
藍月と蘇月を璃琳や他の子供達にも会わせてやりたい。
そして今の私なら、それが出来るだろう。
そう思って終戦を必死に目指していた。
だが、私が必死ならば相手も必死なのだ。
そして……金華は敵国*5に囚われた。
狙いは彼女のアルカナだ。そのアルカナを持っている亜人が多ければ、いずれは戦力になると……。
私達はすぐに金華の奪還に動いた。
けれど混乱した戦のさ中、孔先達は中々金華の元にたどり着く事すらできない。
更に兵を金華の奪還の為に割く余裕はなく……。
孔先達がようやっと金華の元にたどり着いたのは、金華がいなくなって八カ月たとうとしている頃だった。
だが……。その時には彼女は、死んでいた。
敵は孔先達がやって来るのを察知すると、金華を連れて隠し通路を使って逃げていた。
そして金華はその時、自分の監視が緩んだ隙に敵の短刀を奪い子供の居た腹、そして首を刺して死んでしまったのだ。
彼女には、手と、足と、首に、枷がはめられていた。
辛かったのだろう。
苦しかったのだろう。
そしてこのままでは孔先達に見つけてもらう前に別の場所に移され、また悪夢が繰り返されると思い、恐ろしかったのだろう。
だから、自ら死を選んでしまったのだろう。
彼女の、母の様に……。
気が、狂いそうだった。
何故私は、愛する人を救えなかった？
何故私は、また傍に居てほしいからと安易な考えで金華をこの戦に関わらせてしまった？
何故私は、本調子ではない孔先を金華の護衛に付けてしまった？
何故私は、金華の奪還に兵を割けなかった？
何故私は、藍月と蘇月を悲しませている？
何故、何故、何故……。
後悔が渦を巻き、私を捕らえる。
全部、全て、私のせいだと、何度も何度も自分を責めた。
しかし、金華は戻っては来ない。
もう、終わってしまった後なのだ。
◇
これは、仕方がない事だろうか？
どうしようもない事だったのだろうか……？
だが……。だが、私は諦めきれない。
諦めたくない。
だから私は……。
この様な悲劇が起きない為に。
人間も、亜人も、幸せでいられる様に。
国を、世界を、変える一歩として。
人間としての心を殺し、凪の国の皇帝として、敵国との調停をした。
過度に傷付けず、お互いの損害が少ない形でこの戦争を終わらせられる様に。
これが、お互いの未来を見据えた時に最善だろうと。
孔先からは随分罵られた。
しかし私はこれこそが、私の望む未来に繋がると信じ……。
こうして。私は隣国との戦争を終わらせた。
第六十一話『宗現二 永遠の別れ』終
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