これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です
◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
- 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
- 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第六十七話 壱の秋『そして』
蘇月が従獣に戻ると決め、宗現が倒れた後。
様々な事が起きた。
さて。
次は藍月と蘇月を主に見て行くとしよう……。
--◇--
蘇月達が倒れた宗現を看病し、医官に見せ終わった後。
墨から話を聞いた璃琳はこの場所の出入り口を聞き、バタバタと秘密基地にやって来て蘇月を見つけると、彼女を抱きしめ泣きながら過去の自分の行いを謝った。
もちろん蘇月も泣きながら、謝り返していた。
こうして久しぶりに親友に再開した彼女らは、その後。時間さえあれば堂々と一緒に遊ぶようになったし、宗現のお見舞いもよく一緒に行っている。
墨も蘇月が帰って来てすぐに彼女を呼び出し、過去の過ちを詫びた。
しかし蘇月は「悪くない」と言って謝り返していた。
「私、墨さんがどういう境遇だったのか璃琳様から聞いていたんです」
そして蘇月は璃琳が「墨は私達の家族なの!」と胸を張って答えてた時の事を思い出す。
「なのに私、酷い事を言いました。ごめんなさい……」
「別に……お前が謝る事じゃない。全部、俺が悪い。
……じゃぁ」
そう言って墨は踵を返して……。
「あの! 私、久々に従獣をやるので、何か分からない事があったら先輩として頼ってもいいですか?」
その問いに墨は「構わない」とだけ返して江凱の元に戻って行った。
ちなみに墨に対する処罰は、蘇月からの強い要望と天耀の「私の従獣も酷い事を言ってしまったから」という意見、そして璃琳が罰(好きな人を告白)を受けた事と、別件ではあったが墨を真夏に吊るした事もあり、天耀の宮の雑用二週間の刑で済んでいる。
そうこうしている間に、江凱が皇帝へ即位する事が決まり。
そのタイミングで天耀は藍月の事や宗現、蘇月の事を、各々従獣を連れて落ち合った兄弟に説明していた。
彼はまず藍月が雪として宮廷にやって来た理由をそのまま説明した後、蘇月が閉じ込められていた理由や彼女らのアルカナの説明を始める。
「父上は、自分が愛した金華さんという亜人の女性の娘である蘇月に珍しいアルカナがある事を目の当たりにして、閉じ込めてしまったのです。
そのアルカナは、人の心を少しだけ癒し、幸福感を与えるという物でした。
父上は激務で心労が溜まっている状態で蘇月の事が心配で様子を見によく会っていたので、このアルカナにいち早く気が付いたのです。
そして悪用されたらと恐れ、蘇月の同意も得てあの秘密基地に隠しました。
自分の心を癒したいという気持ちも、多少はあったかもしれませんがね。
それで、その後は藍月にも同じアルカナがあるのでは? と疑い監視し、どうやらありそうだったので今年私の従獣として宮廷に向かい入れ、直々に監視していたという訳です」
そう、多少の無茶は感じたがそれでもアルカナの説明をこれで押し通した後、続いて藍月の処遇を話す。
「そして藍月ですが、このまま私の従獣として蘇月と共に置く事にしました」
天耀の後ろで控えていた藍月と蘇月は、今聞いて知ったその処遇に驚く。
藍月は軍部に配属されるか妓楼に戻る事になるのかなと思っていたし、蘇月も一緒に居られるとは思っていなかったからだ。
「どうもそっくりな双子だからか、藍月と蘇月の二人が一緒の方がアルカナの力も通常より強くなる様で。
それに、心の病というのは中々癒せないですからね。なので何かと彼女らの……」
天耀は後ろを振り向き彼女らに視線をやり、そして顔を戻し微笑んだ。
「人を幸せにする力を、頼る事になりそうですから」
こうして、藍月は蘇月と共に天耀の従獣として残り、長い歴史の中でも類を見ない二人の従獣を持った皇子が誕生したのだった。
第六十七話『そして』終
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