Dへの扉

謎生物、地球でやりたい事をする

長閑な国の王とケモノ 第四十七話 弐の夏『蘇月消失事件・情報の復習&共有』

これは『著者:藤間麗 / 出版社:小学館』が権利を有する漫画『王の獣~掩蔽のアルカナ~』の非公式二次創作物です


◆注意する事ばかりで長くなった注意◆

 これは

  • 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
  • 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
  • 女体化
  • 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
  • 滲み出る変態性

 を含みます。
 そして私は

  • 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
  • あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
  • 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
  • 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在

 です。
 それでも見たい人は続きへGO! GO!


第四十七話 弐の夏『蘇月奪還の企て・情報の復習&共有』

 天耀、藍月、江凱、墨、璃琳、太博の六名は天耀の宮の一室に集まった。
「天耀お兄様。調べてほしいと言われた件に付いてだけど……、全員覚えがないとの事だったわ。
 もちろん、あたしににも覚えがないわね。
 そもそも、ああいう贈り物はしないってお母様達は言っていたし、あたしもそう思うわ」
 璃琳はやって来るや否や、天耀へ近寄りそう報告した。
 実は天耀からとある調べ物を頼まれていたからだ。
「ありがとう、璃琳。すまないね、証拠の為とはいえ変な調べ物をさせてしまって」
「いいのよ、別に」
 そう言って璃琳はフンっ、と鼻を鳴らす。

 こうして各々ソファーや椅子に座り、あるいは壁に背をもたれ掛けたり主の傍に立って、今まで得た情報の復習と共有を行った。

 

■情報の復習&共有

●藍月の生い立ち

 藍月は蘇月失踪時、彼女が宮廷内で誘拐された可能性を考えた。
 しかし宮廷の中に入って探せず途方に暮れていた時、宗現の親友の孔先に出会い宮廷に潜り込む方法として男のふりをし軍部に所属する事を提案される。
 それから藍月は孔先の手助けを受けつつ六年間、雪という男のふりをし宗現直属の軍部に所属。
 そして今年になり、功績が認められ期間限定ではあるが天耀の従獣という役職に就き、ようやく宮廷内で蘇月の行方を探る。

 

●雪が来てからの天耀達の気付き

 雪は蘇月と毛と瞳の色が同じで、更に太博からの情報等で出会ってすぐに雪は蘇月か藍月かもしれないと気が付いた。
 更に蘇月は失踪ではないのかもしれないと思い当たった為、蘇月の事を改めて調べた。
 そうしている内に、雪は藍月である可能性が高いとなった。

 

●蘇月失踪事件の不審な点

 藍月を妓楼から出したいと願い従獣になったのに、姉を妓楼から出す為の金を持って失踪。
 しかも蘇月は藍月に失踪を告げる手紙だけ寄越し顔すら見せていない上、当初天耀達は『蘇月は藍月と共に失踪した』と思っていたがそうではなかった。
 そして蘇月が寄越した手紙に付いても、普段藍月に使っていて今も残っている青い押し花の便箋ではなく。
 更に蘇月は真面目な子なのに、一番世話になっていた太博には手紙一つよこさない。
 そもそも璃琳誕生日の次の日、天耀と行く買い物を楽しみにしていたのに璃琳と喧嘩したからと言っていきなり失踪はおかしい。
 その上彼女は消える直前、腕を骨折していた事が発覚した。

 

●蘇月の誘拐犯

 墨の証言から、最後に蘇月を見たのは宗現と彊虎。
 なのにその二人は、その事を黙っている。
 そして旺眞の証言で蘇月が失踪した後から、蘇月が好きだった本を宗現が頻繁に借りるようになった事が判明。
 更に天耀が独自に調べ最後の締めとして璃琳に裏付けを頼んだとある証拠の事を踏まえると、犯人は皇帝・宗現。
 それに最低でも彊虎と孔先が関わっていると思われる。

 

●孔先も共犯の可能性

 藍月を宮廷に潜り込ませる手助けをしたのは孔先だが、そもそも孔先が藍月に出会った当時、宗現の協力を得られれば藍月を中に入れる事は出来たはずだ。
 なのに彼は藍月からの話を聞いた後、そういった話を宗現に持ち掛けずに藍月に軍部に入る様アドバイスをしている。
 それは恐らく宗現と協力をし、事の真相を知られない様にしていたからだと思われる。

 そして彼は何らかの事情で、藍月を手元に置いておきたかったのかもしれない。

 

●今になって藍月を宮廷に入れた理由

 宗現、彊虎、孔先が蘇月の誘拐に関わっているならば、宗現は藍月の目的を知っていなくてはおかしい。
 しかし六年前、非力な藍月を拒んで六年後。力を付けた今の藍月を宮廷に入れて蘇月の失踪を調べさせるような事をする真意は分からない。

 

●蘇月が居る場所

 宮廷内の金の出入りや物の出入りを天耀が調べた結果、絶対とまでは言い難いが、いないはずの人物が一人いる可能性が高い。*3
 更に宗現の帳簿を調べている時に、宗現は自身の秘密基地だという出入り口のない石壁に囲まれた建物を職人に修繕させている事も分かった。
 その時担当した職人は、中で姿を見せない何者かの気配を感じ取っていた。

 なので、蘇月は宗現の秘密基地に居る可能性がある。

 天耀達はこの場で『藍月と蘇月は彊虎の子供』と『藍月達の母・金華と宗現は恋仲』という部分を隠して確認し合った。
 ちなみにこの場にいる者の中で、藍月と墨以外は全員知っている。*4
 しかし何となく、こういう事は言いづらいと感じて目くばせしつつお互い言わないでいた。

 

第四十七話『蘇月奪還の企て・情報の復習&共有』終

 

 今まで得た情報とかを確認しつつ知らない所は共有しましょっていう、復習会。
 しかし書いているのが私なので、抜けている所があるかもしれない!

\(^o^)/

 あと天耀が宗現を疑ってた事は、太博と江凱には共有されている。
 それでこの場では帳簿を調べた理由は特に言ってないけど、事情を知らない人は宮廷内の金の出入りを調べる一環で調べたんだろうくらいに思ってる。

 

前回

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次回

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*1:なお、小説を賞に応募した事もあるが1次審査すら通過した事はなかったし、評価シートありの所では常に構成の評価が最低ランクだった

*2:試し読みや読者の感想等も36話くらいでよく見なくなり、大して分からない

*3:天耀が資料を見ながらソロバンをパチパチやった結果導き出した

*4:璃琳も何気に母親経由で藍月達の父親の事は聞いていた