◆注意する事ばかりで長くなった注意◆
これは
- 重度の中二病患者が作った黒歴史濃度の高い「アタイの考えたサイキョーの王ケモ設定!」
- 原作のネタバレと世界観&キャラ崩壊
- 女体化
- 原作を読んでいる事前提だが、読んでいても意味が分かるとは限らない
- 滲み出る変態性
を含みます。
そして私は
- 小説・漫画・絵等を書くor描くのが得意ではない*1
- あっぱっぱーだし中華風ファンタジーはもちろん書けん!
- 王の獣は単行本7巻まで持っているが、それ以外は試し読みや読者の感想等で得た知識しかない*2
- 王の獣のキャラが好きだがアンチという矛盾の存在
です。
それでも見たい人は続きへGO! GO!
第四話『弐の春 家族に挨拶』
謁見の間的な部屋にて、天耀達の母や兄弟が勢ぞろいする中。
宗現が玉座に座り、傍らには彊虎がいた。
そこへやって来る雪達。天耀が小声で誰が誰なのか雪に説明をしていた。
しかし牡丹は雪を見てから様子がおかしい。どうも驚いている様だ。
「やぁ、久しぶりだね。雪」
「数日前に会ったばかりです」
雪は皇帝としての衣装を身に纏った宗現をまじまじと見ながら答えた。
「あはは、そうだったな」
そう言ってから宗現は天耀を見る。
「天耀。色々と思う所もあるかもしれないが、この子はいい子だよ。それに強い。
だから、仲良くやるんだぞ」
「分かってますよ……」
では、と宗現はコホンと咳払いをして姿勢を正す。
「では雪よ、主・天耀の従獣として主を敬い助け、主の剣として盾としてその身を尽くし、共に歩め」
「承知いたしました」
宗現は微笑んだ。
◆
天耀&雪と別れた後、宗現と彊虎は別室に移動した。扉の外に兵はいても、この部屋にはこの二人きりだ。
「藍月が来たな」
「来ましたね」
「私の手の平の上でコロコロされているだなんて、分かってないという顔付きだったなぁ……」
「そうですね。でも気が付いていたら困るのでしょう?」
「まぁ、そうだが……」
藍月を騙している事に少~しだけ胸が痛む宗現は、困ったような顔をした。
それを見た彊虎は『陛下はやはり優しすぎるな。私がしっかりしないと』と思う。
その時、宗現がゴホゴホと咳をした。
最近、増えたのだ。
彊虎は宗現の背中をさする。
「ありがとう彊虎」
そう言って呼吸を整えた宗現は彊虎に向かい合う。
「では、彊虎。藍月の監視を頼むよ」
「承知いたしました……」
こうして彊虎は不安を感じつつも雪もとい藍月のアルカナの有無を確認する為に彼女の監視に入り、今までの様に宗現の傍に居られず蘇月の元へ行く事もできなくなった。
◆
雪達は帰りに麗雲に呼び止められ……。
麗雲が雪をじろじろ鑑賞した後。
「じゃぁ、僕達はこれで失礼するよ。あぁ、天耀。今度は逃がさないようにね」
と、少し意地悪な顔でそんな事を言った麗雲は、謡尾と共に去って行った。
天耀は麗雲のその一言に、蘇月を思い出し悲し気な顔をする。
「あの、天耀様。蘇月さんはどんな人だったんですか? 差し支えなければお聞かせください」
麗雲から話を振られた事で『話が聞きやすくなった』となり、これ幸いと蘇月の情報を聞き出そうとする雪。
「気になるかい?」
「ええ、まぁ……ここに来てからよく耳にしますし」
天耀は「そうか」とどこか遠くを見つめた後、口を開いた。
「優しい子だったよ。初めて出会った面接の時も、自分には双子の姉がいて、姉は妓女にさせられるからと従獣になってお金を貯めて見受けしたいと言っていたんだ」
「見受け、ですか?」
しかしこれはほぼ無理だと雪は思う。
貧しい村から買われた人間の女とはまた事情が違う。
亜人のそれは買われたからやるのではなく、そういう決まりだから決められた年齢までやるのだ。
もちろん、絶対に途中で抜け出せないという事はないが……。
亜人の就職は亜人の監視と保護も兼ねている。
おいそれと指定された場所以外にやる事はない。
「あぁ。その理由を聞いた時、私は蘇月の手助けがしたくて従獣にする事を即決し、従獣選びはすぐに終わった。
それから……、彼女はとても真面目に従獣を務めてくれた。苦手な事も頑張っていたな」
天耀は昔の、何か楽しい事でも思い出したのだろう。顔を穏やかに微笑ませた。
しかしすぐに肩を落としてしまう。
「ただ、彼女は大切な用事ができたと、麗雲兄上の言う通り私は彼女に逃げられてしまったがな」
そう自嘲気味に笑う彼の姿は、雪の目から見ても辛そうだ。
「天耀様。僕、蘇月さんの部屋の事も天舞さんから聞きました。
天耀様は優しいのですね。亜人に対して」
雪は慰めるようにそう言葉を掛けるが
「いや、これは……違うよ」
天耀はそう言って首を横に振り、そして「行こうか」と一人歩きだした。
なんて事だ……。
彼女は僕の事を思って従獣になっていた。
人見知りのあの子が、この場所で従獣として過ごすのは大変だったに違いない。
その上面接の時に、初めて会った天耀様に従獣になりたい理由を話したのだ。
何かあるとすぐに僕の後ろに隠れるあの子がそれを言うのに、どれほどの勇気が必要だっただろう?
なのに僕は……。
ごめんなさい。
ごめんなさい……。
ごめんなさい…………。
『弐の春 家族に挨拶』終
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